中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)

アクセスカウンタ

zoom RSS 南米出張報告2

<<   作成日時 : 2005/02/20 20:35   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

これも俺の話。
ペルーに初めて行った時のこと。やはり夜行便でついた。
ペルーの航空会社じゃ落ちるのが不安だ。
すでに南米に慣れてた俺には、そんな航空会社は信用できなかった。
だから行くときはアメリカンだったか、UAだったかにした。
98年頃だ。
夜行便だったので、飛行機は夜中にリマについた。出稼ぎ帰りの人と荷物で込んでいた。
タクシーに乗らなければホテルに行けないので、タクシーに乗ろうと乗り場を探すと、先払いのシステムになっている。
さっそく、ホテルの名前を言ってチケットを買いながら、待っているタクシーの車の列を見た。
「マジか?」と思った。
車が全部古い。古いなんてもんじゃなく、古くて更に雑多だ。
暗くてよく見えないが、50年代のクラウンみたいなのとか、ワーゲンとかがタクシーラインに並んでいる。
それも全部タクシーの塗装など無い。見た目は一般車とおなじだ。
俺は、「これが全部タクシーか?本当か?」と思った。
だまして、さらう気かじゃねーのか?とも思った。夜中だし。
でも、他にタクシーらしいタクシーが無い。
不安な俺のタクシーになったのは、やはり50年代のクラウンみたいな古い車だ。
走るのか?と思った。
スピードは遅いがなんとか走っている。
途中で止まるんじゃねーか?そしたらやばいなと思う俺にお構いなく、運ちゃんは話しかける。
アメリカから来たのかとか、日本人か、とか。夜中なのにやたら陽気だ。
いくら陽気なラテン系でも、夜中の1時近くに陽気だと、何か腹立つ。
それに、俺はお前の車が不安なんだって。
運ちゃんは童顔で人が良さそうだが、安心できない。
しばらく行くと、夜中だというのに街中の歩道にポツンポツンと女の人が立っている。
「あれは商売のおネエチャンだと。」と運ちゃんが言う。
こんな夜中に危なくねーのか?と思いながら信号で止まったときとかに、よくよく見てみると、みんななんかなんとなく汚い感じがする。
ボディコン系のドレスを着ているのだが、汚れが目立つ上に髪とかベタベタでやたら汚い。
運ちゃんは俺に言う、「ネエチャン乗せてホテルに連れてくか?」と、俺は拒否しながら運ちゃんに聞いた。
「あのオネエチャン達は風呂入ってるのか?」(ちなみに英語で聞く場合はシャワー使って洗ってるのか?だ)。
運ちゃんは俺に言った、
「使ってるよ、客に買われてホテルに入った後にな。」、
俺は、えっ?と思って更に聞いた、
「ということは、次にお客さんに買われるまで風呂に入らないってことか?」、
運ちゃん「当たり前ジャン(ちなみにペルーの運ちゃんは横浜弁は使わない)。、家にシャワーなんてないんだから、次のお客さんに買われないと頭洗えないんだよ。」
俺、「ちょっと待て待て、じゃー前のお客さんと仕事したままか?買われてからホテルでシャワー浴びて頭まで洗うのか?」、
運ちゃん、「ザッツ、ライト!それでも安いから、要るか?」。
ザッツライトじゃねー、それにそんな不潔なの要るか!
日本人以外清潔でも要らねーのに、なんでわざわざ自分の泊まるホテルで頭洗わせなきゃいけねーんだ。それじゃ、金払って風呂貸してるみてーじゃねーか。
しつこい運ちゃんの勧めを振り切ってホテルについた。車も故障せずに着いた。
やたら緊張した30分だった。
外国人のホテルは租界のようになっている。セキュリティーが厳しく、現地人は入れない。
まるで別世界の観をなしているほど、清潔できれいだ。ホテルにカジノがあるので、外国人しか入れないようになっている。
アメリカ人の好み丸出しだ。
翌日の夜が明けてから、ペルーの街に仕事で出た。
写真でみるリマの町とは違い、街中はやたら汚く、ゴミがいたるところに散乱している。人もごった返してる。
中国でもこんな汚くならないだろう、と思うほどだ。
路上も汚いが、街を汚く見せている原因は車だ。
車がみんなボロボロで、ボディーに穴の開いた車や、ウィンドウグラスの割れた車、ボディーが凹んだ車、タイヤが丸坊主の車など、いたるところが廃車寸前の車でごったがえしている。
その廃車寸前の多くの車が、ウィンドウに手書きの張り紙を貼っている。
よく見ると、手書きで「TAXI」とかいてある。普通のボロボロの古い車だ。
張り紙の大きさもまちまちで、ドアの窓に張ってあるのもある。
俺のタクシーはホテルで拾ったタクシーなので、ちゃんとタクシーの塗装もしてあり、カッコも当たり前のタクシーの状態だ。
俺のタクシーの前にトランクルームに大きな穴の開いた大きなアメ車(たぶんトランザム)が居た。
ご多分にもれず手書きのタクシーの張り紙をしているが、横のドアは凹んでて開きそうもないし、リアウィンドウにはガラスが無い。
俺は思った、「いくら手書きでTAXIって書いたからって、そんなタクシーに誰が乗るんだ。危なすぎんじゃねーか。」と。
信号で前のアメ車に後続して俺のタクシーも止まった。
俺の心配をよそに、買い物籠を持ったおばちゃんが、手を上げてからその自称タクシーに乗り込んでいった。
そんなのに乗れるのか?ペルーは不思議だ。
バスも同じ状況だ。
バス停に廃車同然のバンやマイクロバスやトラックが並んでいる。その窓にBUSと手書きしてある。料金と行き先も手書きだ。
車体がまったく揃ってないし、塗装は元の国の塗装のままだ。
だから、ボディーに日本語で「静岡の○○茶」とか書いてある。それがバスだ。
トラックには佐川の飛脚のマークが書いてある。
そのまま使うのもすごいが、そのトラックに手書きの張り紙して、バスにして、一体どこに乗せるんだ?と思った。荷台に座るのか?
一人で要らぬ心配で悩んでいる俺の乗ったタクシーがやっと郊外にでたところ、俺は衝突事故を目撃した。
運ちゃん同士が怒鳴りあっている。
ぶつかった車と車を見て、思わず笑ってしまった。
ペルーで、リマの郊外で、佐川のトラックとヤマトの黒猫バンが、衝突していた。
「こんなとこまで来て、あらそわなくても。。。。。。」と、独白が出た。

仕事を済ませた俺は、お客の車で送ってもらった。ちょうどペルーの大使館占拠事件が解決した半年後くらいのことだったので、跡地を見物した。
建物はすでに取り壊されていたが、門扉と壁に残った多数の銃痕が事件を物語っていた。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
南米出張報告2 中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる