中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)

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zoom RSS 台湾・東南アジア出張報告(中華飯地獄編)1

<<   作成日時 : 2005/09/26 01:15   >>

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これも俺の話だ。
俺が会社に入って台湾に始めて出張したころの話だ。
90年代初めだ。
入社した俺を待ち受けていたのは、半年程度の社内研修が終わってすぐの台湾出張だった。
10年選手の先輩が他の担当をしなければいけないとのことで、俺はいきなり台湾と東南アジアの市場担当を任された。
それで、いきなり台湾出張となった。
それから地獄のように毎月毎月、1週間から10日の東南アジア出張ドサ周りを7年も続ける羽目になった。
なぜ地獄かというと、1週間で7ヶ国くらい出張するからだ。
通常のルートはこうだ。
朝に成田を発って、台北にはいり午後に客を回って、その夜にはタクシーで台中に入って泊まる。
客と一緒だと、その夜にカラオケバーの接待かマッサージもしくは台湾床屋の接待をさせられる。
その時点で、もうヘロヘロだ。
台湾は夜が遅いので、就寝は1時か2時ごろだ。
翌日は台中の客先メーカーを数社回って、その夜に高雄に入る。
高雄ではバッキンガムとかいう名前だけ高級の安宿に入り、またカラオケバーかマッサージ接待だ。それでまた2時くらいに就寝だ。
(一人で出張の場合は、もちろん着いたらすぐ寝る。疲れるからだ)
ちなみにバッキンガムホテルは漢字で書くと白金漢飯店だ。
漢字の方が安宿の実態を表しているような気がするのは、うがちすぎか?
その翌日の午前中は高雄のメーカーを回り、午後の便で香港に入る。
香港では高級中華料理接待が待っているが、すでに台湾で中華料理を散々食っているので、どんなに高級でも拒絶反応で全く喰いたくない状態だ。

客というか取引先メーカーの社長の息子は異常な中華フェチだ。
だから、台湾香港以降もずっと中華飯が続く。
朝・昼・晩と中華だ、10日で30食くらい中華だ。
気が狂っているとしかいいようが無いくらいの中華フェチだ。
途中で、「常務!(その社長の息子のことだ)、今日くらいは日本飯にしましょうか?」などと聞いたら最悪だ。
意地になって「せっかく東南アジアに出張にきてるんだから、今日も中華でいいんじゃない。」とかぬかす。
どこの会社でも社長の息子はわがままで意地が悪い。
悲しい中堅商社マンは社長の息子のわがままにも逆らえない上に、そう意地になられるとこう言ってしまう。
「いやー常務、今晩も中華でいきましょうか?」
すでに体の中は中華料理の油で充満中なのに、だ。
起き抜けのゲップが中華飯臭くて、戻しそうな状態になってるのにもかかわらず、そう言わざるを得ない中堅商社マンはホント悲しいっす。
だから香港でフカヒレとか、上海カニとか、変なパンでくるんで食べるアヒルの皮とか、のどんな高級中華食っても、すでに記憶に入らない状態になっている。
味を味わう余裕などないからだ。
吐き戻しそうになるのを我慢しながら、北京ダックを飲み下すだけだ。
なぜなら、台湾ですでにその変なアヒルの皮を毎晩食っているからだ。
そしてその息子が決まってこういう。
「いやー、北京ダックは台湾と香港で味が違うから、両方楽しめていいよねー。○○君」だと。
味の違いなんか分かるか、ボケ。
こんなに毎晩喰ったら、すでに味覚なんか麻痺しとるわ。
毎日毎日、こんな変な皮食って、まだ昨日の台湾のアヒルの皮が歯につまっとるわ、わしは!

さて、午後便で香港に入り晩の中華攻撃が終わるとやはり、カラオケバーだ。
香港じゃ夜総会だ。カラオケバーのことだ。
何が総会だ。暴走族の集会か!香港のカラオケ屋は。
香港でよくつれて行かされる夜総会の店は、なぜかドアの門番に2人のインドが立っている。
同じユニフォーム着て、夜にドアの外に立っているので、顔が良く見えない。
離れて見ると、ドアの前に双子の透明人間が立っているように見える。変な店だ。
そんな香港でも、やはり2時くらいまでかかって、就寝だ。疲労がメチャクチャ蓄積する。

翌日は午前中から香港内客先を訪問し、中国に入る場合はその午後からシンセンや蛇口に向かうか、翌日1日使って夜に香港まで戻る。
腹立つのが、その社長の息子は中国では晩飯に中華飯を食べようとしない。
香港戻ってから喰おうとする。
そんなに中華飯好きなら、本場の中国で食えよ!
ちなみに、味はまずいぞ。それが本来の中華だろうが!!!!
と思うが、決して口には出さない。
「いやー、中国内より香港の方が、中華飯は上手いですからね〜。洗練度が違いますから。」
とか言う俺は最低で最高の中堅商社マンだ。と思う。

その翌日には香港から3時間半くらいかかってシンガポールに入り、午後には客先を訪問する。
そしてその晩は、レイガーデンとかいう有名な、ちゅ・う・か・め・し・屋に行かされる。
ちなみに香港だと、「東海苑」とかいう店だ。店も決められている。
この時点では、すでに極度の疲労が重なっており、そして中華飯中毒になっている。
こうなると、ちょっとでも中華飯を食うと、すぐに桃源郷に入り込む。− わけはない。
すでに思考が半分停止している俺に向かって、その○○息子は決まって、こうぬかす。
「いやー、シンガポールの中華も香港と違っておいしいよね〜。」とか、だ。
わかんない。わかんない。味の違いなど、もう全く分からない。
せめて、タクワンと白飯でいいから食わしてくれよ〜。
3食チャーハンx5日で、ぜんぜん白飯食ってねーよ。
一食でもタクワン喰ったら、違いが分かるようになるかもしれねーじゃねーか。
朝は中華バッフェ・昼は飲茶・夜はゴージャス中華を5日も喰ってて、まだ違いが分かるか?
などと、思考停止状態の中で、考えても、口では、
「ホント、そーですね〜。油が違うんですかね。」
などと言っている自分が信じられないのが、中堅商社マンだ。

翌日はシンガポールからペナンに入る。
ペナンの客先を訪問し、昼飯に中華喰って、夜の便でまたシンガポールに帰る。
そこで、また別の場所にあるレイガーデン姉妹店だ。
この時点で俺は、もう、廃人化している。
一日中、頭の中を中華鍋が回転している。
フカヒレのスープに北京ダックを入れそうになったりする。
さらに翌日にインドネシアに入ったりするが、大体はこういうスケジュールで実施される。
一人で出張するときも大体このコースだ。
ただし、一人の場合は、すべて日本食だ。当たり前だ。
取引先メーカーの息子と出張するのは、拷問に近い。
これで、開放される、帰りに機内でやっと日本飯が食えると思ったら、大間違いだ。
終わりではない。
この取引先は各訪問先の出張レポートを翌日の帰りの朝までに完成させることを要求する会社だ。
だから、最終日は徹夜だ。訪問した20社分を各ページ1枚に書かなければならない。
だから、極度の疲労の上に徹夜だ。
よって、帰りの機内は暴睡だ。何も喰えない。
成田でこの息子とその一行を見送り帰宅すると、その夜は納豆と白飯だ。
もちろん中華飯は、次の出張まで絶対食わない。
チャーハンなんか、もっての外だ。
悲しい中堅商社マンは中華飯にも勝てない。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
台湾旅行(出張は行ったことありますが)でどっかうまいものでも食おう
かと思ってググってたらひっかかりました。失礼ながら笑っちゃいました。
通りすがり
2008/02/25 00:51
いやぁ〜、コメントもらうなんて、超久しぶりっす。
通りすがりさん、ありがとうございます。笑っていただいて、本望っす。
全然失礼じゃないですよ。
ほとんど1年くらいUPDATEしてないので、読者も誰も居ないだろうなぁ〜と思ってましたので、コメントいただけるとはうれしいっす。
いつかUPDATEしますので、思い出したらまた見に来てください。
中堅商社マン
2008/02/25 23:14
面白かったです 

ランキング参加してたら クリックする勢いでしたよ! 

出張 ご苦労様です
サラダ
2008/11/26 16:47
サラダさん。コメントありがとうございます。
ランキングの参加方法は知らないので、参加できないですが、面白がって頂ければ書き手として非常にうれしいです。
再度筆を取って復活できそうな気がしてきましたが、いまだに気力と時間が出ないことがちと惜しいっす。
また、コメントいただければ嬉しいですが、、、、出張は疲れるっす。
中堅商社マン
2008/11/26 23:22
「台湾 出張」のキーワードで検索したらたどり着きました。
他にも似たような境遇の人がいることに驚きと安心を感じてしまいました。
初もの
2010/01/29 22:26
いやー、いつも楽しく見させてもらってます。

自分も中堅商社マンなので、心に秘めて顔に笑顔はよく分かります。
これが出来なかったらやっていけませんしねー。

It's broken heart
2011/02/02 08:14

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