中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)

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zoom RSS アメリカ駐在 変な客報告

<<   作成日時 : 2006/04/21 00:36   >>

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これは俺の話。というか、俺がアメリカと南米で会った変な奴らの話だ。
90年代後半、俺はアメリカのロスに駐在した。
ただし、中堅商社マンのアメリカ駐在だ、他の会社の駐在員のようなカッコいいものではない。
ユダヤ人相手の商売の開拓だとか、韓国系アメリカ人相手の商売だとか、モロにドサ周り系の商売の開拓が主流だ。
中堅商社マンのアメリカ駐在の、しかも新規商売開拓など、アメリカの底辺の地べたをはいずりまわるようなもんだ。
他の駐在員のような日系企業相手の商売や、白人部下を雇った販社セールス展開など、まったく無い。
だから、商売相手にまともな奴が居ない。
俺は駐在中にいろんな商材を開発したが、そのメインのひとつが靴の商売だった。
ようするに日本で流行っている当時の顔グロネエチャン系のブーツやサンダルをアメリカ風にデザインしなおして、アメリカ国内の市場に販売するような商売だ。
だからメキシコとかスペインとか中国で作った、それ系のデザインの靴をアメリカ各地の街の靴の小売店に卸していた。
いわゆる厚底ブーツやサンダルが中心だ。
だから当然、直接の客層である各地小売店のバイヤーも異様だ。
赤い髪の毛や黄緑の髪の毛なんかは当たり前だ。
刺青バリバリ・ピアスバリバリなんてのも、俺にとっては普通のバイヤーだ。
すごいのになると、鼻に牙のようなにピアスを一本通した赤毛のモヒカン兄ちゃんとか、腕一面とウナジに漢字を彫った上に、耳たぶにデカイ穴開けてワッカを通した黄髪のおっちゃんだとか、赤毛と青毛のレズ夫婦だとか、上から下まで黒一色でまとめ上げた金髪の夫婦だとか、鼻筋全部にピアスを埋め連ねたモデルのネエチャンだとか、そりゃーもう、動物園に近い。
ゲイやホモやレズも多い。
これが、もう展示会に来る客、来る客、みんなそうだ。
笑っちゃうほど、メチャクチャだ。
ようするに、それ系の奴らが経営する店で、それ系しか買わない客用の靴を製造販売してたのだからあたり前だ。
そういう客相手に、スーツにネクタイして、ラスベガスの展示会で、そういった変な靴ばっかり展示して販売している俺が、一番異様だ。
端から見れば。。。。
ただし、こいつらは、カッコはメチャクチャだが、商売で来ているため、仕事は異常にまじめだ。
カッコとは似ても似つかないほど、メチャクチャまじめだ。
アメリカで、ファッション系で、小売やチェーン店のバイヤーになるには、カッコはどうでもいいが、売れる靴や製品を見分けられなければ生き残れない。
鼻にワッカつけてようが、だまされて額に「中華」とかの刺青入れたニセ白人ラーメンマンだろうが、売れる製品をチョイスできるセンスがなければ、ただのニセ白人ラーメンマンになる。
だから、商品選定は真剣で、値段交渉も真剣だ。
こっちも毎シーズン売れる流行の一歩先をつかんで、デザイナーと一緒に製品化しなければならない。
しかし、端から見れば、ほんとに異様だ。
そんな変なカッコの白人やユダヤ人と、スーツ着た日本人が、変な厚底サンダルを挟んで、3ドルくらいの値幅で交渉している図は、やっぱり変だ。
「3ドル負けろ、このエテ公!」
「うるせーな、1ドルしか値引きしねーんだよ、この白ハゲ鼻ピアスがぁ!!!」
みたいなもんだ。
その両人が凝視しているのは、かわいい花柄のパッチワークがほどこされた厚底サンダルだ。
当初はその客層に面食らった俺だが、2年もするともうなれたもので、スーツを着たり・普通のカッコをしたバイヤーには目もくれなくなった。
来てもどうせ冷やかしか、偵察か、デザインコピー目的なので、扱いも冷たいもんだ。
そのうち、ピアス系の変なカッコした奴にしか声をかけないようになった。
中堅商社マンはすぐ場慣れする。場慣れして勘違いする。職業病だ。
だから、そういう客に合わせて無理してアロハとか展示会で着たりして、赤っ恥をかく。
赤毛の刺青白ハゲに、「似合ってねーぞ、おとなしくスーツでも着てろ!」とか言われると、
額に「ピカチュー」とか彫ってやりたくなるもんだ。「セーラームーン」でも、いい。
さて、そういったカッコの客はそのうち慣れたので、抵抗力は自然についたが、どうしても受け入れられなかった客筋がいる。
どんな人種でも、どんなカッコでも、客なら100%受け入れるのが中堅商社マンの掟だ。
しかし、どうしても受け入れられなかったその客筋は。。。。。。。。。。
  − 黒人のオカマ − だ。
もー、どう表現していいかわからないが、異常に異様すぎて、体が受け付けない。
カッコは普通だ。ほんとに普通だ。白人のオカマほど派手じゃない。
黒人だから色が黒い。当たり前だ。
ガタイもでかい。黒人なので、普通だ。
手とかもでかい。アメリカでは普通だ。
それが、遠くから、内股で、腰くねりながら、いわゆるオカマ歩きで、こっちに向かって、
笑顔で近づいてくる。
もー、怖いどころの騒ぎじゃない。
目が合った瞬間に、鳥肌が立つのが分かる。
それが笑顔のまま、視線を俺からずらさない。
メチャクチャ怖い。
犯されたらどうしようかと、身の危険をまず考える。
そのオカマ黒人が俺の展示会ブースに来て、靴を見出す。
一応客なので、アテンドするが、怖くて近くに寄れない。鳥肌は立ったままだ。
挨拶しなくてはならないので、おそるおそる握手の手を出す。
怖い。この瞬間は、ほんとに怖い。
手は汗だらけだ。
そして、その黒人オカマちゃんは、握手の手を握り返す。
それが、フワリとした軽い握り方だ。もーほんとにオカマだ。
握手の握りがフワリと弱いのは、オカマの印だ。アメリカでは。
男の握手はできるだけ力強く握るのが、礼儀の基本だ。
脳は中堅商社マンでも、体は生理的に拒否反応している。
できればオーダー取って、商売継続したくない。
さて、商品の靴を一通り眺め終わったその黒人オカマバイヤーは、最後の最後にカマポーズばりばりで、俺にこう言った。
「まー、素敵なデザインね。」だ。
そこまでは、いい。その発言までは、オカマ黒人でも許す。
発言と同時にこのオカマちゃんは、いわゆるオカマの手つきで。。。。。
― 俺の肩に手を載せた ―
ゾワゾワという音とともに、一気に鳥肌が、俺の頭頂部まで達したのが、自分でも分かった。
完敗だ。
中堅商社マンは、絶対黒人のオカマには勝てない。
だって、オカマなのに黒くてデカイもん。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
中堅商社マンさん面白いですね〜。一回読んではまりました〜

凄いですね。。。レズ、薬頭、ヒッピー、とかは会ったことありますけどそれより凄い人たちに会って交渉までされてるんですか!中国にいて、アメリカに行って激しい人ばかりにお会いになって、本当に凄いですね!赤首とかに「日本って中国のどのへんの州?」とか「日本は貧乏で沢山の人が飢えてるんでしょ?」とか言われながらがんばってらっしゃるんですね!

偽白人ラーメンマン見て見たい!!!どっかで思いっきり漢字が逆に彫ってある刺青をしたメキシカンを見たことがあります。そんな人が漢字で名前が書いてあるスーツを着てたりするのかと思うと。。。ピカチューの刺青した人っていそうで怖い。。。額は。。。無いとは言い切れないんですよねーこれが。
海外好き
2006/04/21 03:05

面白漢字シリーズはモールで「御歳暮」と真ん中に黒字で書かれた女性向け白ティーシャツを見た事があります。

中国の話もっと知りたいです!中国の観光で有名な所で説明に"Japs startedxxx "と書かれているのを見たことがあります。いや〜、中国&アメリカ(南部)の話が大好きです〜!

それでは、日本人男性はそういう系の人に凄い気に入られてしまって、大変だと思いますけどがんばって下さい!
海外好き
2006/04/21 03:05
海外好きさん、返信コメントありがとうございます。
このブログ、ホントに面白いですか?
自分では涙流しながら、爆笑して書いてるんですが、他の方が読んで面白いかは、いまいち不安なので。。。。
アメリカのファション系商売は、ゲイや見た目メチャクチャな奴が多くて、慣れるとほんとに面白いです。
ラスベガスのマジックやWSPなど、ファション系の展示会に一度参加されると、そのバイヤーの多種多様さに笑っちゃいますよ。
中堅商社マン
2006/04/22 00:11
そいつらとの交渉は、普通のユダヤ人とかインド人とかの商売人よりも、実は素直だったりして、余計に笑っちゃいます。
性格的に激しくて面白いのは、やはり中国ですね。メキやんと違った意味でその反応の予想外さに、後々思い出すと楽しめますが、実際のその場での交渉とかはアメリカ人より疲れます。
基本的に相手(特に日本人)の話や反論に対して、絶対同意しない、という態度がカタクなで笑えます。
普通の商売上の理屈やルールでも、絶対妥協しようとしないので、議論にならずに言い合いです。
お前、それどう考えても反論に行き詰ってるじゃねーか、という雰囲気まで行くと、「中国ではその理屈は通じません」とか平気で抜かして自分だけ利益を独占しようするところが、アホですね。
で、結局全部の商売なくしたり、利益全部無くなったりします。
中堅商社マン
2006/04/22 00:19
子供の理屈や、駄々こねても、中国はでかいから許されるんだ、みたいなところが恥知らずだと思います。奴らは。
その中国で2000年の前ぐらいの年に流行ってた日本語のT−シャツのプリントが、、、、、「暑い夏」でした。
そのまま直球すぎて、見て笑いました。
中国の中で氾濫してる日本語の誤字表記には、あまりのいい加減な使い方に爆笑事例が盛りだくさんです。
一番有名なのは、香港のネーザンの近くの通りの看板に掲げられた、
「トルユ風呂」ですね。
トルコじゃなくてトルユです。
初めて見たときには、トルユってなんだ?と真剣に考えましたが。。。
中堅商社マン
2006/04/22 00:25
これから今回の報告でメルローズのことを書こうと思ってますが、そのメルローズで見た変な日本語表記のシャツプリントは「ハリマタ」でした。
東洋風のシャツに思いっきりデカイカタカナで縦に刺繍してありました。
見た当初は、何で又に針なんだ?又が腫れるのか?と思ったものです。
今後もがんばって海外馬鹿コントを続けますので、新作あげたら感想お願いします。
中堅商社マン
2006/04/22 00:30
昨日の会議で、相手が中国人&日本人だったんですが中国人の方が私たちにしては良い情報、相手にとってはいっちゃいけない情報をぽろぽろ言ってくれるんですね。その度に彼の上司の日本人は顔がひくひく。。。

そしてその中国人のは日本語できるんで日本語で言われたコメントで「アメリカ人って結構雑ですよね」。。。

それに対して私たちは笑いを抑えるしかできませんでした。。。
海外好き
2006/04/22 13:28
海外すきさん、早速の返信コメントありがとごじぇーます。
そうなんですよね。日本の会社に勤めてる中国人って、なんか変ですよね。
でもアメリカ人も中国人に「雑」って言われたくないだろと思いますが。
アメリカ製の飛行機買って、全部分解して、すべての部品コピーして、そのコピーした部品で組み合わせて飛行機作って、飛ばそうとしたら、走りもしなかった中国人に、「雑」って言われたら、ちょっとアメちゃんもかわいそうですが。。。。
白人アメちゃんは、いちおう鼻毛切ってるし。。。。
中堅商社マン
2006/04/23 21:53
中堅商社マンさん。コメントまでめちゃめちゃ面白いです!次のネタアップ楽しみにしてま〜す(^_^) 本もいつかは出して下さいよ〜
海外好き
2006/04/26 00:29
海外好きさん、コメント返信ありがとうございます。
遅筆で申し訳ないですが、次ネタも時間作ってUPしてきますので、気長に読みに来てください。
中堅商社マン
2006/04/30 22:41

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