中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)

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zoom RSS マレー駐在 インド人床屋報告

<<   作成日時 : 2006/09/17 22:10   >>

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これは俺の話と俺の周りの駐在員から聞いた話だ。
俺は今、マレーシアのクアラルンプールに駐在している。
住んでる所はクアラルンプールの郊外だ。
その周りで起きた俺の話と、他の駐在員の話だ。

クアラルンプールは高速道路が発達している。
運転している本人には、その分かりにくい表記と方向性の無さから、しょっちゅう高速道路を乗り間違えるほど不便だが、それでも以前に比べれば多くの高速道路ができて便利になった。
でも、日本のように整然としていないのは、マレーシアも他のアジア諸国と一緒だ。
で、高速はバイクが走れる。
バイク専用のレーンがあったり、突然のスコールに対処する為に、橋の下がバイク専用の避難場所になってたりする。
で、そのバイク。
時々高速の端を、 ―逆走する。―
それに、バイクに乗るヤツらは、なぜかジャンパーを逆に着ている。
背中の部分が体の前に来て、ジャンパーの前の部分が背中に来ている。
カッコ悪い。
やたらカッコ悪いが、朝とか通勤時間にはすごい量のバイク軍団の全員が、それだ。
壮観だ。
ウインドブレーカーとかジャケットとかではなく、どう表現してもジャンパーだ。
それが、高速を逆走する。
危ないったらないが、マレーでは普通だ。
なぜなら、ここは、高速道路を人が横断する国だからだ。
たまに、高速の分離帯に2−3人が立っている。
で、渡る。
命要らんのか?と思うが、気にしないみたいだ。

先日、俺は空港に行くためにタクシーに乗った。
空港までの高速は、途中でジョホール方面と空港方面に分離する。
そのまま真っ直ぐ進むと、ジョホールに行ってしまう。
何を間違えたのか、俺の乗ったタクシーの運ちゃんは、空港方面への分離を忘れて、そのままジョホール方面行きに進んでしまった。
気がついた俺は、運ちゃんに警告した。「そっちは違う、空港方面じゃない」と。
気がついた運ちゃんは、路側帯に車を停めた。
分離車線から1キロ程度過ぎている。
俺は思った。
「これじゃ、次の出口まで行って、それからUターンすると15分以上かかって、飛行機に間に合わねーじゃねーか?」と。
で、文句をつけようとする俺を制して、
運ちゃんが振り返って、「ソーリー、ソーリー」と謝ったそのままの姿勢で、、、、、
車をバックさせ始めた。
高速だ。路側帯だ。
隣をすごい速度で他の車が過ぎていく。
運ちゃんは、全く動じない。
そのまま後ろを向いて車をバックさせている。
たまに視線を俺に落として、笑顔を向けたりする。
「おいおい、笑顔まで向けんじゃねー」と俺は思いながらも、マレーじゃ普通なので、
首をシートより下に落とし、ドア上部のハンドルを握りしめて、逆走に従った。
マレーでは、そんなことは普通だ。

ある日、俺の同僚の駐在員は、日本への出張からクアラルンプールに帰って来た。
JL便は夕方着だ。通関を通って出てくる頃にはもう日暮れ時だ。
クアラルンプールの国際飛行場(名前:KLIA)から街中に、タクシーで向かう頃には日も沈みかけた頃だ。
通常はこの時間はあまり渋滞しないので、シャーラムという町の近くまでは40分くらいで到着する。
が、その日は空港を出てから10分程度行ったところで、大渋滞に出くわした。
車が全然進まない。
よく見ると、通常3車線の高速道路の車線が減少させられていて、1車線になっている。
警官が高速道路に出て、減少した車線の交通整理をしている。
原因が分からない。
同僚はイライラしながらタクシーの中で待っていると、突然。。。。
「ドォ・ド・ド・ド・ド!!」という音が同僚の方に向かってくる。
なんだ、なんだ?何事だ?、と思って前方を見ると。。。。。
高速道路上を黒い塊が、すごい速度で、すごい音と共に、こちらに向かって来る。
それは。。。
 ― 「牛」だ、牛の大群だ! ―
夕刻に放牧地から帰る牛の大群が、迷い込んで高速を逆走していた。
牛?高速道路?逆方向?なぜ高速道路に牛?それも逆方向!
同僚はまさにタマゲタ状態で、タクシーの中で身を硬くしたそうだ。
通常、放牧されている牛は、夕方には一列をなして、おとなしく、高速道路の脇道を通って、
牛舎に帰っていく。
だが、その日は何かの理由で牛軍団が高速に迷い込んだらしく、高速道路を右往左往したようだった。
マレーシアは、空港―首都間の高速道路でも、牛が逆走したりする。長閑だ。

或る週末。
俺は同僚とゴルフをした。
ゴルフ自体は普通だ。面白いことは起きなかった。
が、そのプレイ中に聞いた話では、、、、、
ゴルフ場で蛇が出た。それ自体は普通だ。マレーは熱帯だ。ゴルフ場で蛇くらい出る。
で、その蛇を追い払おうと、クラブを振ると、その蛇が、、、、
鎌首上げたそうだ。
そうだ、コブラだった。
っていうか、ゴルフ場にコブラ出すなよ、コブラを。
っていうか、コブラ出るような国立公園に、ゴルフ場作るなよ。まったく。
ちなみに、俺はコモドオオトカゲが獲った魚を咥えて、グリーン上をのしのし歩くのを目撃したことがある。
でかさは1mくらいだった。
それでもマレー人は、気にせずゴルフボールを打ち込む。
気にしないようだ。
ゴルフのコース上では、時折、芝生が剥げて土がむき出しになっている。
何かと思って、同僚に聞いたら。
イノシシが背中を芝生で掻いた後だった。
ゴルフ場にサルが出る。
マレーじゃ普通だ。熱帯だ。でもゴルフ場にオランウータンまでは出ない。
サルは人間のゴルフバックの中を狙って寄ってくる。
たまに間違ってタバコを持ち逃げして食ったりする。(たぶん死ぬ)
人間が襲わないとタカをくくっているので、脅しても逃げない。
逆に敵意むき出しの顔をしたりする。
で、ゴルフ練習場。
朝の練習場に行くと、その練習場の練習エリアの前を、ボスザルが悠々と通り過ぎていく。
人間の俺達が避けて歩く。 ― 逆だろ、普通。 ―

ゴルフのプレイ中。
日本ではマレーシアの大蛇が羊を丸呑みしたという話題で盛り上がっているという内容の話をした。
で、その話題中。或る人がこう言った。
「3−4年前だけど、マレーシアで大蛇が人間飲み込んだのが話題になったよ。」と。
人間?大蛇が?どうやるんだ?ホントか?飲まれる人間はアホなのか?
で、飲み込んだ大蛇は頭までは飲み込んだが、肩の部分が口に引っかかり、窒息して死んだそうだ。
人間は飲まれる前に体に巻き付かれて窒息した。
新聞にデカデカと報道された、とのことだった。
マレーはそんなとこだ。

ゴルフが終了し、俺は同僚と別れ、いつものマッサージ屋に行った。
同僚ともう一人は方向が違うので、2人で別のマッサージ屋に行ったそうだ。
その同僚2人は、前日もゴルフをしており、その後もマッサージ屋に行っていた。
前日行ったマッサージ屋は、2件隣り合っているマッサージ屋で、その入り口を間違えて、
盲人マッサージに入ってしまったそうだ。
盲人マッサージは、マッサージ自体はすごく上手い。
すごく効く。
が、マッサージする盲人は、、、、、男だ。
男に揉まれるのは、ちょっと嫌だ。俺は。
その2人も嫌だったそうだが、効くのでガマンしたそうだ。
で、その取り返しに、最近できた中国系マッサージに行った。
バングサという町に、最近雰囲気が良く、中国からの出稼ぎお姐さんマッサージがマッサージしてくれる店ができたということは他の人から聞いて俺も知っていた。
で、さっそく、その2人はその店に行った。
行ってみるとすでに予約で一杯だった。やはり人気店のようだ。
待ち時間は2時間以上ということで、その2人のオヤジは待ちきれずにいると、2号店ができたと紹介された。
車で15分くらいのところだ。
待ちきれないオヤジ2人は、さっそくその2号店へ車を飛ばした。
で、2号店。
すでに1号店で予約を入れていたので、着いた途端、すぐに全身マッサージに入った。
2人同室のマッサージ部屋だ。
ベッドの上にはパジャマが置いてある。
それを着て、2人は中国出稼ぎお姐さんのマッサージ嬢が来るのを、待った。
5分後、来たのは、中国からの出稼ぎの、、、、
マッサージ「お兄さん」だった。
もう、見るからに筋骨隆々だ。
T−シャツの上からも胸板厚いのが分かる。
同僚オヤジ2人は北京語が話せない。お兄さんは英語が話せない。
なので、身振りのみが会話だ。もちろん通じない。
よって、身振りで指示されるままにベッドに座った。
で、いきなりパジャマを取れとジェスチャーされる。
なんで?今着たばかりじゃネーか、と思いながらパジャマを外してベッドにうつぶせる。
なので、下半身だけパジャマのままだ。
筋骨隆々のお兄さんと、上半身裸のオヤジ2人だ。絵的に言って、むさい。
上半身裸のままうつぶせのオヤジ2名は全体が見えない。
で、その筋骨隆々のマッサージお兄さんは、、、
いきなりオヤジ2名のパジャマのズボンを掴んで、、、
― ケツを丸出しにした。 ―
オヤジ2名は危険を感じる。もはや防御ができない。
危険を感じて防御しようとするオヤジの耳に、手をすり合わせる音が聞こえる。
マッサージお兄さんが、すごい速度で手をすり合わせている。
なんだ?なんだ?とケツ出しのまま思っていると、そのお兄さんが、、、、
いきなりそのすり合わせた両手を、、、、、
― オヤジのケツに当てた ―
ケツのほっぺたに、だ。
熱い。超ケツが熱い。
気孔だ。お兄さんのニセ気孔マッサージがオヤジのケツほっぺたに施される。
オヤジ2名は、そんなもん施されたくない。
その後、お兄さんはいきなりオイルを背中に塗りつけて、オイルマッサージを開始した。
お兄さんのオイルマッサージだ。めちゃくちゃ、痛い!
もう、すごい力で背中をオイルで上下する。
痛くて声が出ない。
一方が「死ぬー」とか言っても、もう一方は痛くて聞こえない。
あげくに、力を入れているお兄さんは、、、、
うつぶせになったその親父の後ろ頭の上で、、、、
「はぁーはぁー、ぜーぜー」言っている。
むちゃくちゃ、怖い。
そんな、至近距離で息荒げられた日には、めちゃくちゃ恐怖だ。
それ以上に、目一杯の力でマッサージするそのお兄さんの、、、、、
 ― 汗が背中に落ちてくる ―
気持ち悪いどころじゃない。
背中だけじゃなく、頭にも、だ。
終わって、同僚2人オヤジは、即シャワーを浴びたのは言うまでもない。
それ以降4日くらい2人とも調子が悪かったとのことだった。
勧められた俺は、ものの試しとは思ったが、やはりやめることにした。
マッサージお兄さんの汗たらし攻撃まで受けて、話のネタにしたくない。

さて、俺。
俺は同僚2人がそんな拷問を受けているとは知らずに、いつものマッサージ屋に行った。
インドネシア系マッサージだ。
インドネシア系はツボマッサージとは違って、筋マッサージが主流だ。
で、いつものマッサージおばさんかと思うと、いつものオバちゃんは他の客のマッサージ中だ。
予約で混んでいるということだ。
で、新人ではどうか?と勧められた。
新人のマッサージ・オバちゃん、だ。
俺は少々危険を感じたが、オバちゃんならいいだろうと思い、OKした。
で、いつものマッサージ部屋で待った。
ドアが開いて、入って来たのは、インドネシア系の身長140cmくらいのオバちゃんだった。
オバちゃんというより、おばあちゃんだ。60歳は過ぎているように見える。
髪型がオカメみたいな変な髪形だ。上で結い上げている。
上半身は小太りだ、が、下っ腹が上半身より2倍くらい出ている。
なので、全体を見た感じは、、、人型R2D2だ。
でも黒い。黒いR2ばあちゃん、だ。
誰かが後ろからリモコンで動かしてるんじゃないかと疑うほどだ。
新人のばあちゃんというのは、ちょっと語感的に変だと思いながら、俺はさらに思った。
こんな小さいばあちゃんで、マッサージできるのか?と。
で、いつものようにオイルを背中に塗られ、マッサージが始まった。
始まったかと思うと、なんか痛い。背中を引っかかれるように痛い。
痛い痛いと告げても、インドネシアばあちゃんだ、英語も北京語も通じない。
俺のチンケなマレー語(インドネシア語とほぼ共通)では、痛いが言えない。
で、日本語で痛いと叫んで、ばあちゃんの手首を掴んで、指を見ると、、、、、
 ― 親指がささくれ立っていた。―
ささくれが硬い。
人生の苦労が出てる指だ。
っていうか、そんな指で背中揉むなよ、ばあちゃんよ。
仕方ないので、オイルを指に一杯塗ってもらってマッサージを再開した。
オイルがなじむと、それほど痛くない。
指は痛くないが、、、、、、今度は、力が強い。だから、もっと痛い。
痛いなんてもんじゃない、というか60歳過ぎたバアサンの力じゃない。
マッサージお兄さんくらいの力だ。
で、やはり俺は、痛い・痛いを連発したが、全然聞き入れてもらえなかった。
なんとかガマンをして、耐えていた俺に、バアチャンが仰向けになれといった。
今度は前半身のマッサージだ。
それも痛い、痛いが何とか耐えた俺に対して、次は顔のマッサージに入った。
俺の顔のすぐ上に、バアチャンの手と顔だ。
至近距離だ。
バアチャンの吐く息が顔にかかる。その息が、、、、、
 ― ニンニク臭い。 ―
顔マッサージは気持ち良いが、顔に当たるバアチャン吐息が気持ち悪い。
それでもなんとかガマンをしている俺に向かって、
その至近距離で、、、、
バアチャンは、、、、、
 ― ゲップをした ―
「ゲェ〜〜」という巨大な音響と共に、だ。
カエルだ。その音は、正にカエルだ。
黒R2のカエル攻撃だ。
で、予想通り、更なるニンニクの臭いにおいが俺の顔を襲う。
なので、超気持ち悪い。
身長140cmの怪力バアチャン・マッサージでさえ変なのに、至近距離ゲップまでされた日には、散々だ。
人の顔前至近距離で大音響ゲップするか?普通。
後で自分腕の内側を見た俺は驚いた。
指の形に青あざができていた。
さらに、俺の顔全体が、、、、、、ニンニク臭かった。

いつものマッサージ屋を散々な思いで出た俺は、髪の毛が長かったので散発に行くことにした。
顔にかかったゲップニンニクを清めるためにも、だ。
で、お洒落なカットハウスに入った。
俺のカッコはいい加減なゴルフ+マッサージ帰りのカッコだ。見るからに、むさい。
で、入るなり、従業員と客の女性が一斉にこっちを凝視した。
何でこんなとこに来るんだ?という顔だ。「なんか用か?」みたいな態度だ。
ムカッと来た俺は、そのカットハウスを即刻出た。髪も切らずに、だ。
しかたが無いので、床屋に行くことにした。
以前、鍋料理の店の隣に普通の男性用の床屋があることを見て思い出したからだ。
で、その床屋の前に着いた。
外から見ると、入り口のドアはやたら、狭い。で、汚い。
ドアの表に漢字が書いてある「男性理容店・歓 光臨」、と。歓迎の迎の字が剥げてる。

その下に、英語でヘヤーカット・シェ―ブ・パーマ・髪染め、と書いてある。
さらにその下には、ヒンディー語とアラビア語が書いてある。
なんか、変だ。
変だと思ったが、髪の毛を切りたい俺は思い切ってドアを開けた。
開けたとたんに、中にいた4〜5人が俺を一斉に見た。
全員が、、、、、インド人だった。
黒い。
全部黒い顔だ。目だけ白い。
それらが一斉に俺を見た。
そうだ、ここはインド人の床屋だ。
店の中では、インド人ネエチャンの甲高いの変な歌が大音響で鳴っている。
が、中は黒い男達だけだ。中も雑然として汚い。
更に店内は異様な臭いだ。
そうだ、インドカレーのにおいだ。
床屋なのに、強いカレーのにおいが充満している。めちゃくちゃ変だ。
カレー屋か床屋かよく分からない。はっきりしてほしい。
俺は雰囲気に少々臆したが、めんどくさいので、そのまま立って待った。
客が4〜5人いるだけで、床屋の椅子には誰も座っていない。理容師がいないのか。
突然、客の待合席に居た兄ちゃんが、立ち上がって俺に話しかけた。普通のカッコだ。
なんだ?順番のことかと思っていると、更にこう聞いて来た。
兄ちゃん:「ヘッ、カッ カ?」
俺:「はぁ?」「店の人間は誰か居ないのか?髪切ってくれ。」
兄ちゃん「あぁ、 ヘッ、カッ、カ。」
で、俺は気が付いた。ヘアーカットのことだ、と。最後の「カ」はマレー語の疑問詞だ。
そして答えた、「そうだ。」と。
その答えに反応して、その普通のカッコの兄ちゃんが床屋の椅子に座るように俺に促した。
そうだ、その兄ちゃんが理容師だ。普通のカッコだ。
誰が客で、誰が理容師だか分からない。
ただでさえ、みんな同じに見えるインド人だ。カッコくらいまともなカッコすべきだ。
っていうか、他の3〜4人は何だ?客でも理容師でもないのか?
インド人床屋は不思議だ。
俺は床屋の椅子に座った。前に鏡がある。床屋としては普通だ。
が、インド音楽が大音響で流れている。店内はカレー臭充満だ。だから、異様だ。
鏡の前のデスクを見ると、ものが雑然と置かれている。整理整頓されてない。
挟みだとか、バリカンだと、剃刀だとか、ブラシだとかが、いい加減に置かれている。
なんか汚い。
が、もう座った俺だ。仕方ないので、そのまま待った。
俺の背後に回った兄ちゃんは、いかにもちゃんと洗ってない汚いタオルを俺の首に巻いた。
その上からベールを首に巻いた。
で、調髪が始まった。いきなりバリカンだ。挟みでは切らない。
バリカンは鏡の前の机に無造作に置いてあるブラシでテキトウに掃いてから、使った。
バリカンの次は挟みで調髪だ。
が、はっきり言って適当な理容師に兄ちゃんの挟みの先端が、何回となく俺の目の至近距離まで近づく。
めちゃくちゃ危ない。危険だ。
俺はその挟みの切っ先を避けながら調髪してもらわなければならなかった。
さらに兄ちゃんはインド人特有だ、ワキガが香辛料臭い。
なので、散発でも拷問に近い。
調髪が終わった後、今度は霧吹きを持ち出した。
なぜか切った後に霧吹きだ。
変だなと思いながらもそのままにしていると、兄ちゃんがその霧吹きを俺の頭にかけた。
が、その水は、霧じゃなかった。
霧になっていない。
ほとんど、水流だ。顔面シャワーじゃなく、頭部シャワー、だ。
頭がびしょびしょになる。
なんでだ?と思う俺に、兄ちゃんはその水のかかった頭を撫で回して水分を広げた。
で、後ろに下がった。後ろでごぞごそしている。
兄ちゃんはマレー英語で聞いてきた。
「シェーブ キャン カ?」と。
髭剃りのことだと思った俺は、少々躊躇した。こんな汚い店だ、危ない。
剃刀の刃は鏡の横に、パッケージした使い捨ての刃が飾ってある。清潔だ、という主張だ。
が、危ない、というか嫌だなと思った俺は、「要らない。やらなくていい。」と言った。
兄ちゃんはせっかく用意したのにという感じで、前に回ってホントにいいのか?と聞いた。
そこで俺は見た。兄ちゃんの手元を。
兄ちゃんが手元に持っていた、髭剃り用に泡立てる器は、日本では、、、、
― カレー・ルー入れだった。―
カレー屋で頼むと、ライスとルーが分かれて出てきたときの、あのルー用の入れ物だ。
インド人床屋だからって、なんでわざわざインド人そのものみたいな入れ物使わなくっちゃなんねーんだよ。
他にあるだろ他に。
お約束ギャグみてーじゃねーか、それじゃ。
そんなもんで泡立てた泡でひげ剃られた日には、顔が更にカレー臭くなるじゃねーか。
ただでさえ、さっきのバアチャンゲップで顔臭いのに、今度はカレーか?
店と理容師がメチャクチャカレー臭いのに、これ以上カレーの匂いつけられたくないって。
一食もカレー食ってねーのに、今日は。
もしかしたら、夜はその入れ物で家族でカレー食って、昼は客の髭剃り用に使ってネーか?

で、カットして頭も洗わず、早々に引き上げようとした俺の顔と体から、
切った髪の毛払い落とそうとして、兄ちゃんがいきなり俺の顔をブラシで掃った。
おいおい、そのブラシはさっきバリカン掃除してたブラシだろ。まったく。
最後は、タオルで顔を掃った。
って、それは俺の首に巻いてた汚いタオルだって。。。。。
で、料金は、、、、300円だった。日本円換算で、だ。

中堅商社マンは、インド人床屋にも、怪力バーちゃんにも勝てない。勝ちたくない。

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 今回は北京〜大阪で帰りました。 ...続きを見る
天津留学事情〜定年退職後は、海外留学☆目...
2006/09/25 22:47

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
キャー!!!マレーシアだー。 マレーシア + 中堅さん なんて素敵な組み合わせ!今回もとても面白いマレーシアレポートですね。
中国人+インド人 「と」マレー人 の国!想像が出来ません!
そこに、工場を沢山建てている会社と駐在されている方々の暮らし!知りたい!「こんなハズでは。。。」だらけなんでしょうね〜。
髪の毛醤油とかもやっぱりあるんでしょうか???素晴らしい!楽しみにしてます!
海外好き
2006/09/23 01:52
海外好きさん、マレーシアと私は素敵というか、変な組み合わせですね。
一年中暑いし、非常にボケます。
インド人とマレー人はやること面白いです。
中華系のマレー人は台湾人と同様で、日本人に近くて、大陸人民のような無礼と無粋と傲慢はあまりありません。
ここの中華系は優秀で、ほとんどの人が北京語・マレー語・英語+自分の故郷の方言(広東語とか福建語とか)を話せ、かつ何人かは日本語も話せます。すごいです。
なぜか、インド系で日本語話せるやつはほとんどいません。
駐在先にもインド系がいますが、2人とも真っ黒でデカイです。
で、毛だらけです。
将来ぜったいしたいことは、その2人を日本出張に連行して、黒い2人をつれて、日本のファーストフードのカレー屋へ連行することです。
いきなりインド人2人がカレー屋に入ってきて、、、、、
「ここのカレーはインドのカレーより美味いです。インド人びっくりです」と言わせることです。
ちなみにインド系なので、牛肉入りのカレーは食えません。
ていうか、ビーフカレーはインドにはありません。
ネタが集まり次第、またマレー報告も続けます。
中堅商社マン
2006/09/24 16:57
へー。マレーシアってそうなんですか。中華系マレー人ってそうなんですね。凄い!でもそれだと、つっこみどころが無くて寂しいかも。。。
インド系毛だらけって。。。ですね。以前に見かけた人はワイシャツの首の後ろらへんから、背中毛がにょろってでててびっくらこきました。え?そんな所にも毛が生えちゃうの?みたいな。
インド人プロジェクト頑張って下さい!応援してます!
ところで、無礼+無粋+傲慢 って。。。大陸人にぴったりですね♪
海外好き
2006/09/24 21:20
そうなんですよ、中華系のマレー人はすごいですよ。やっぱり。
5言語とか6言語ですからね。それでもツッコミどころはありますが。。。
インド人は、、、、からかうと面白いですね。毛だらけですし。
そうですか、シャツの襟から毛ですか?それは面白いっす。
取引先の工場のマネージャーインド人は耳から耳毛が束で出てます。
見てるとメチャクチャ、気になります。
耳下のインド人も台湾の耳掃除マッサージに連行してみたいっす。
台湾人もビックリ!でしょうね。
そうですね、人民軍団はやっぱり無礼で無粋で傲慢で、プラス豪快ですね。
豪快は女性だけですが。。。。
中堅商社マン
2006/09/25 00:41

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