中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)

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zoom RSS 中国出張 スケベオヤジ報告 (中国の宮沢リエ事件顛末)

<<   作成日時 : 2006/12/03 22:58   >>

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これは俺の話ではないが、俺の関わった話だ。
そうだ、スケベオヤジ、メキシカンハゲ・ダッツ○本の話の第二弾だ。
俺はこの厚顔無恥スケベオヤジであるダッツ○本と、幾度となく中国大陸の出張を同行させられた。
注)ダッツ○本オヤジのその人と成りとスケベ心の破天荒ぶりに関しては、前回の報告を参照するとわかるが、簡単にいうと、ハゲでスケベでズーズーしい&典型的なコッテコテ関西オヤジのことだ。
(なお、典型的なコッテコテ関西オヤジがハゲでスケベでズーズーしいという意味ではない、ハゲでスケベで厚顔無恥なこのオヤジの本来の性格にコッテコテ感を足した感じだという意味だ。誤解されては困る)

90年代も中盤に近いある年。たぶん94年頃。
宮沢リエが写真集を出して話題になってたころに、俺とこのダッツ○本オヤジは中国華中地区の釣具工場ドサ周りに出張した。
出張先は上海から無錫だ。
無錫にある釣針工場が釣竿も作るというので、その買い付けだか何だかの同行だ。
本来の俺の仕事にはほとんど関係がない仕事だ。
ただでさえ多忙な俺を、ちょうど中国出張中なのをいいことに、上海で引きとめ、そのまま無錫まで無理やり同行させようと、このダッツ・オヤジが計画したのは言うまでもない。
ダッツ○本オヤジは、親会社の若手社員(俺のこと)を臆面も無く通訳とアテンド担当に使用する。
ハゲオヤジの猫なで声で、こう言ってだ。
「いや〜、○○ちゃん(俺のこと)が中国出張中でホンマ助かったわ。
いやな、わし中国語できんやろ、で、無錫あたりまで行ったても青島みたいに通訳いいひんやん。
こまっとたんだわ、実際。
わしも無錫くんだりまで行くのイヤやってん。
けどな、○○社の専務がな、○本さん無錫の工場は釣針だけやなく釣竿もコスト安いから、竿買えるか見たってくれへんかってな、そりゃしつこく聞くねん。
わしな、ホンマはそないなとこ行きたなかったねんけどな、断れへんかったんや。
でな、通訳おれへんし、上海から車で5時間もかかるいうやろ、困っとたんや実際。
で、○○さん(俺の上司)にな相談したったらな、○○ちゃん(俺のこと)がちょうど○○工業(取引先のこと)の出張で上海いってるていうやんか。
こりゃグッドタイミングちゃうか思うてな、○○さん(上司)に頼んだら出張延長させてもええいうてな、ほんでな、○○ちゃん(俺のこと)のアテンド頼んだわけや。
いや〜ホンマ助かったでぇ〜。
中国で○○ちゃん(俺のこと)が同行してくれるんなら、ホンマ鬼に金棒ちゃうか。
ガハハ!!!」
てな感じだ。

上海の空港でこのオヤジを出迎えて、ホテル行きのタクシーの中でその発言を聞いた俺は、こう思った。
このオッサン、またテキトウなこと抜かしやがって。
実際は俺が上海近辺に出張に行く情報を事前に誰かに聞きまくって確認したあげく、
出張前に上司に同行のお願いすると俺が拒否することを懸念した上で、
わざわざ俺の出張中に俺の上司に依頼して同行を勝手に決めやがったくせに。
なにが、グッドタイミングちゃうか、じゃ! なにが鬼に金棒ちゃうか、じゃ!
俺は鬼でもないし、俺のは金棒ほどのサイズはないわ、ボケ。
おっさん、あんた最初からひとりで無錫まで行けないもんだから、通訳と車の手配と夜のアテンドをさせようと俺の上海出張時期を狙ってただろうが。
まったくやることがセコイって。
そう思った俺は、さすがに辟易したので、少々困らせたろうと、こう発言した。
「○本さん、そんな急な出張決定でよくこの時期に上海までの飛行機取れましたね。」と。
ダッツ親父は少々狼狽しながらも、さすがは「昔からハゲてたキネヅカ」だ、こう切替す。
「えぇっ!飛行機?あー飛行機な。わしな、ほらあれやんグローバルやん。
でな、グロバールのカウンターに電話してなんとかせぇ〜いうたら、満席でも何とかとれるもんなんや。
ほんまJALはグローバルになっとくもんやでぇ〜。カカカ。」
そんなことあるか、ボケ!
と、心の中で思いながらも、まだグローバルになって無かった俺はそこまで反論ができない。
まったく、このスケベオヤジはホンマに「アー言えば、コー言う」ハゲオヤジだ。

さて、そのハゲダッツを上海の空港で出迎えたあと、その「アー言えば、コー言う」を聞きながら、そのままタクシーで延安路にあるホテルにチェックインした。
ホテルは波多慢飯店だ。
英語で読むとポートマンホテルだ。
その頃の上海では、そこは高級のホテルのひとつで、そこのビジネスフロアにチェックインした。
そのホテルはダッツハゲの指定だ。
会社の経費で泊まるとなると、高級ホテル指定だ。それもビジネスフロアだ。
顔と頭はメキシカン・ハゲで、海外での行動はニッポンA代表スケベオヤジなんだから、その辺の安宿で十分じゃねーかと思いつつ、俺もちゃっかり高級テルに泊まっているのは、
そこはそれ、火事場泥棒な中堅商社マンだからだ。

そのポートマンホテルのビジネスフロアは最上階にある。
高級フロアなので、他の階とは作りが違う。
他のホテルと同じく、ビジネスフロアー(別名はアホ臭いがエグゼクティブフローとか言う)では、一般の1階のレセプションとは違った別のレセプションがそのビジネスフロアーにあり、
そこで選ばれた客(という名の世界中の勘違いなオッサン)のみ別個にチェックインができるようになっている。
サービスも違う上に、朝飯なんかもそのビジネスルームだかフロアだかで特別に用意される。

で、そのポートマン。
特別チェックインのビジネスフロアーのカウンターに、ハゲを連行し、チェックインした。
俺は他の釣具関係客の接待の関係上、前日からそのホテルのそのフロアに泊まっていた。
要するにハゲダッツは、その他の釣具関係客と同等のアテンドを要求して、同じホテルの同じレベルを要求してきたわけだった。

なにが突然決めた、だ。
最初から泊まるホテルの情報まで収集済みじゃねーか。

いちいち通訳してのチェックインが終わると、ハゲダッツに部屋のキーが渡された。
番号を確認すると、俺と同じフロアだ。
そのビジネスフロアーは2階構成になっており、最上階とその下の階がいわゆるエクゼクティブフロアーになっている。
俺の部屋は最上階のフロアだったが、喫煙ルームの関係かハゲダッツも同じフロアだ。
特別チェックイン用のカウンターは最上階の下の階にある。
だから、2人とも、1階上に上がることになる。

その頃の中国のホテルは、各階の入り口に、なぜかカウンターが設置されていた。
そこに所謂、服務員が常駐していた。
各階のエレベーターを降りると、玄関入り口とは別のカウンターが各階にあり、服務員が常駐している。
なぜかというと、各階にお湯とかをサービスするためとの名目だが、実際は外国人や宿泊客がその手の女性を連れ込むことを監視することが本来の目的だ。
80年代から、中国では名目上そういうオネエサンの商売の存在が否定されており、
かつ禁止されていたため、外国客が泊まるホテルではその防止と監視目的で各階の出入りを厳重にチェックしていた。
なので、そういうことが好きな、というより、そういうことが目的で海外出張に行くダッツ・ハゲのようなオッサン連中にとっては中国はあまり行きたくない出張先だった。
なので、接待で商売とるしかないような中堅商社マンにとっては、中国はあまりそういう客が来なくて、変な接待しなくていいような、別の意味ではいい国だった。
その頃だけだが。。。

が、しかし。
そのポートマンの最上階のビジネスフロア。
その下のビジネスフロアーだかビジネスセンターだかに、特別にチェックインができるカウンターが設置されているため、最上階には、なぜか、監視用のカウンターがない。
他の一般フロアーには、ちゃんと監視カウンターがあるのに、だ。
エクゼクティブかなんか知らんが、プライバシー関係の苦情があるのか、その2つのフロアーだけは監視がなかった。(最上階ではない階下にはカウンターがあったかもしれない)

で、それを目ざとく発見したハゲダッツ。
やはりその特別な幸運に気づいたようだった。
で、すかさずこう発言した。
「あれれ、ちょー待ったてや、○○ちゃん(俺の名前)。
この階にはいつもある変なカウンターがないやんか。おかしいんとちゃうか。
中国来ると、いつもエレベーター降りたら変なカウンターあってそこでチェックされるいうから毎回変な遊びせんと我慢しよるのに、なんでここはカウンターが無いねん。
差別ちゃうか。
あっそーか、えくぜてぶフロアーやから特別ちゅうことかいな。
よかったでぇ〜、わしなぁ〜、あの監視がうるさーてイヤやったんやわ。
ホンマ、えくぜてぶフロアーはちゃうな。今度から上海来るときは毎回ここにしよか。」
オッサン、オッサン、それは毎回ここに泊まらせろちゅうことか?会社の経費で。
お前に恥じらいは無いのか?
ホモの銀行員に迫られた時の紅顔可憐な睾丸ムチの恥じらいはどこいったんや。ホンマ。
それにエクゼクティブやエクゼクティブ。間の「ク」が抜けとるわ。
と、思う俺を無視して、ハゲダッツは続ける。
「ちゅうことは、や。
一階からエレベーターでこの階(最上階)まで直接来たったら、監視カウンター通らんでも来れるんとちゃうか。
ちゅうことは、や、○○ちゃん。
とまっとる客以外も、一緒にエレベーター乗ったたら、部屋まで一緒に行けるちゅうことやないか?
せやろ?
そうとちゃうか。○○ちゃん。」
俺は思った。
いくらメキシカンハゲダッツでも、やはり気が付いたか、と。
このホテルの最上階の宿泊客用には、エレベーターも特別になっているので、カードキーをエレベーターに差込まなければでそのフロアへ行けないしくみになっている。
よって、ビジネスフロアー用のカードキーを持っている宿泊客のみ1階から最上階まで監視無しで直行できることになる。
そうだ、結局、宿泊客のそれも最上階宿泊者なら監視やチェックなしで誰でも部屋に連れ込めるしくみだ。
ハゲダッツは、中国でも何とかオネエチャン連れ込みたい一心で出張に来てるから、そういうことにはやたら鋭敏に反応する。
で、こういう発言になる。
「いや〜、えーホテルやな。ほんまえーホテル紹介してもらって助かったわ。○○ちゃん。」
誰が、いつ、紹介したぁ〜。
お前が指定したんだろがぁ〜、このホテルは。
お前が中国来る直前まで今回の中国出張に同行してた釣具部品屋の社長息子が、
どこいっても最高級ホテル要求するんでわざわこんな高いとこに泊まってるのに、
それと同じレベルにせーって上司にねじ込んだのはお前だろうが。このスダレ。
その前の釣具屋息子の相手だけでもしんどいのに、無理やり人の出張を延長させて、
無錫くんだりまで強制同行させてんのはお前だろうがぁ!このメキシカン・バーコード。
俺は高級ホテルも、どうせ品が無い中国ネエチャンも要らないから、
日本に今すぐ帰りたいんじゃ!、この髪型・横断歩道オヤジがぁ!
という、いつものひとり逡巡が終わった中堅商社マンは、即座にこう発言する。
「いや〜、そうですよ。このホテル使えますよ。
なんか○本さんの為にあるようなホテルですね。」とかだ。
やってられない。ほんと、中堅商社マンはやってられない。

だが、ここで乗せたら危ないスケベオヤジだ。
なので、注意は怠らないのも中堅商社マンだ。
こう釘を刺す。
「でも○本さん、注意してくださいよ。
いくらホテルがこうだからって、この前の○○さん(ハゲの部下)みたいに、
現場警官に踏み込まれて、警察連行されて一晩中留置されたあげくに、
20万とかの罰金にならないでくださいよ。」、と。
(ちなみに、その逮捕の原因を作ったのは、実は俺だ。
俺は子会社の社員が中国当局に逮捕される原因を作っているとんでもない中堅商社マンだ。なお経緯と事情は今後に回す。)
しかしながら、安全な連れ込みシステムを確認したタコス・ハゲの耳には、そんな生易しい警告は入らない。
すでにヤツの脳内では中国のオネエサン達が裸で乱舞している状況を呈しているのがわかる。
で、バーコードを少し上気させた顔で、すかさずこう繰り出す。
「せやな、注意せなあかんな。
でな、○○ちゃん。今晩はどないすんねん。
どこかエーとこ知らんか?」、と。
おいおい、オッサン、どこが注意せなあかんな、や。
返す刀で、エーとこ知らんか?はないやろ。
もう顔が、エーとこつれてけになとるやんけ。
おっさん、あんた先月、その部下の○○さんに、
「中国ではそういうことしたらアカン」てしたり顔で注意しとったばっかりやろが。まったく。
オノレは中国でも人格海綿体か?

といことで、結局、変な期待パワー丸出しのオッサンに無理やり話をまとめられ、
酒盛りの夕食が終了したあとに、漫才コンビ2名(俺とハゲダッツ)は、、、、
夜霧の上海の街に繰り出すことになったのでした。

その頃。
上海では、日本人出張ビジネスマンがホテル前のポン引きに言葉巧みに騙されて連れて行かれたいかがわしいカラオケバーとかで、ビール一杯で20万円とかを請求され、断ると怖いお兄さんたちが出てきたあげく、持ち金全部を支払わされるという事件が多発していた。
俺も、この出張前に、同様の事件でひどい目にあった先輩本人から、同じような被害の話を聞いていた。
その内容は、やはりポン引き兄ちゃんに騙されえて連れて行かれたイカガワしいカラオケ屋で脅されて、ビール一杯だけで20万円近くを請求され、結局同行した客の安全を考えて、10数万円の持ち金を全部を払って開放されたという話だった。
その話を聞いたその時の俺は、上海のポン引きには注意したほうがいいと思っていた。
危ない、と。

で、ダッツ○本と俺。
漫才コンビ2名。
で、
「エーとこ知らんか?」とのハゲダッツの睾丸鞭でしつこい要求に、これは今日はいくら断っても引き下がらないだろう判断した俺は、断り続けることそのものにめんどくさくなった。
で、
「じゃ、探してみますか。」と発言。
途端に、
ハゲダッツは、その発言に気色満面。
「ホンマか、ホンマか。○○ちゃん、エーとこ探したってや、○○ちゃん 中国語うまいんやからそんなもんお手のもんやろ。」と、まー、下手なおべっかまで出る始末。
ホンマか・ホンマか、うるさいの、おっさん。
で、
気色満面のハゲダッツを連れて、ポートマンの正面玄関の回転扉から外に出て、タクシーに乗ろうかと歩こうかと考えていると、、、、、
ホテルの玄関前で、
「いいカモ」目線で、あからさまにこちらを値踏みしているそのポン引き兄ちゃんがいるではないですか。
兄ちゃんは俺と目が合うなり、ダッシュに近い速攻で俺達漫才コンビに近づいてくる。
俺はその兄ちゃんを無視し、ダッツを連れて歩き出すと、兄ちゃんは俺に肩を並べて擦り寄ってくる。
俺達漫才コンビの歩調に兄ちゃんの歩調をぴったり合わせてくる。
で、
お決まりの文句を北京語でささやく、そう、こうささやく。
「社長、いい女いますよ。安くしときますよ。」
お決まりだ。ほとんどマニュアルどおりだ。
それを聞いて俺は思う。
ポン引き兄ちゃんのセリフは、場所や言語が変わっても、世界中ほぼ同じセリフだ、と。
日本語でも、北京語でも、はてやスペイン語でも、ほぼ同じセリフだ。
理解不能だが、ブラジルでポルトガル語で言われた時も、たぶん同じセリフだったのではないかと推測できる。

その兄ちゃん、無視したり断ったりしてる俺達漫才コンビ2名にすがり付いて歩く。
もう、ハゲダッツオヤジと同じくらいしつこい。
「すぐ近くだ、いい女ばかりだ、値段は安い、見るだけでもいいから来て見てくれ。」の繰り返しだ。
そのうち俺は、ハゲダッツとこの兄ちゃんのしつこさと歩きにどっと疲れが出てきた。
俺は別に「エーとこ」なんか行きたくない。はよ寝たい。
そんな「エーとこ」になんか行きたくねぇー俺が、何でこいつらみたいなシツコイ野郎どもにからまれなきゃなんねーんだ。
そう思った。
そう思ったので、そこで、、、、
俺の頭に悪魔がよぎった。
いい機会だから、このしつこいハゲダッツオヤジに、脅されて怖い思いでもさせて、有り金全部巻き上げられるような苦い思いを、一度はこのダッツオヤジにさせて、二度と中国では「エーとこないか」とか発言させないようにしてやろう、と。
それが、このオッサンのすべての取引先と全人民の為だ、と。
そう思った。

幸いハゲダッツは中国語ができないし、わからない。
で、俺。
それまでの兄ちゃんへのよそよそしい態度を急変し、いきなりこう発言。
「○本さん、これ以上歩いて探すのめんどくさいし、他にありそうもないんで、この兄ちゃんに付いていきましょう。」
ハゲダッツ:「えっ、ホンマか?この兄ちゃん危ないんとちゃうか?ホンマ大丈夫やろな?」
俺は思った。
「俺に聞けってのか?
俺はこの兄ちゃんとも行きたくないし、他の店も行きたくねえんだよ
危なくて不安なら自分で聞けよ、筆談でもなんでも」、と。

が、そこはそれ、思ったことを発言できないのが中堅商社マンの宿命だ。
俺:(少々嫌がった雰囲気で)
「大丈夫なんじゃないっすか、ホテルに近いそうですし、なんか問題があれば走って逃げればいいんじゃないっすか。それにさっきから、いいオンナいると豪語してますし。」
ハゲ:「そ、そやな、ホテルに近いんなら逃げたっても問題なしやな。○○ちゃんも居ることやし、安心やろ」と、不安と期待がないまぜになった声音で自分を納得させる発言だ。
で、ハゲダッツの内部では、結局「不安」よりも「期待」が圧倒的勝利を得たらしく、
突然顔色が変わって、こう発言。
「ほな、そこ行こか?」と。
まったく、危険よりもネエチャンが優先するのかこのハゲは!
俺は俺で、これから起こるであろうハゲダッツへのきつい体験を悪魔のように期待し、
少々興奮して、そのポン引き兄ちゃんに向かってこう発言した。
「そこにすぐ つ・れ・て・け」、と。
それを聞いたポン引き兄ちゃん。
突然満面笑みに変わって、こう抜かす。
「社長、さあ、こちらへどうぞ」。
アホだ。
アホで、危ない。
漫才コンビ2名+ゲストのポン引き兄ちゃんの計3名やり取りは、端から見れば、
ほんとにアホだと思われる。

で、兄ちゃんに続いて歩くこと数分。
3バカトリオは、ポートマンホテルのすぐ裏にあたる中くらいの通りに至った。
大通りではないが、小さくもない通りに面した小さな町って感じだ。
道路に面して数件の地場の小さな飯屋が軒を並べている。もちろん中華飯屋だけだ。
なんの変哲も無い、上海のその辺にある小さな食堂街だ。もちろん中華飯屋だけだ、が。
全然きらびやかなカラオケ屋とか夜総会クラブとかがない。
その通りには、看板もネオンも無い。
ただ、雰囲気がやばそうな町かというと、そうでもない。
ごく普通の食堂街だ。もちろん中華飯屋だけだ、が。
漫才コンビは、そのごく普通の食堂街のごく普通の一軒の食堂の前まで連れて行かれ、
そして、その店前で立ち止まったポン引き兄ちゃんは、俺達に向かってこう言った。
「ここだ、着いて来い」と。

「ちょっと待て待て。」
「なんで普通の食堂なんだ?店の中で普通の客が普通の不味そうな中華飯くってるじゃねーか。
ここか?ここに良いオンナがいるのか?どこに居る?
いるのは疲れたオバちゃん3名じゃねーか。
どこが良い店だ、店は店でも中華食堂じゃねーか。」
と、俺は思った。
思った俺より早く、ハゲダッツは、ほぼ同じ発言を俺に向かってする。
「どこがエーとこじゃ、食堂やんか。わしをなめとんのか。この兄ちゃんは!」
そりゃ、みんな同じ反応するわな、これじゃ。
で、同じ反応で兄ちゃんにクレームつけると、兄ちゃん、、、、、
「この1階の店じゃない。いいから付いて来い。」と超強気な発言だ。
ハゲにそう通訳しつつ、奥に向かってドンドン進む兄ちゃんの後に俺達は続く。
夕飯食ってる他の普通の客のテーブル席の真ん中を、ポン引き兄ちゃんとスーツ着た日本人漫才コンビがズンズン進んでいく。
アホだ。光景が、もろアホだ。
中華汁飯弁当を音立ててすする工人客(労働者)の真ん中を、スーツの2人がドンドン進む。
異様な光景だ。

で、ポン引き兄ちゃん。
その普通の食堂の一番奥の壁まで進んで、立ち止まった。
壁に面と向かっている。
俺達もそこで止まった。理解できない。
それ以上進めないからだ。
が、おもむろにその兄ちゃんは、、、
壁に開いた丸い穴に手を入れて、思いっきり引いた。
「何だ?」と俺が思った瞬間に、、、、、
壁がドアになって開いた。
開いた先に、真っ黒な「階段」が現れた。
あまりの出来事に、漫才コンビは超ビックリだ。
更に真っ黒階段の床には、「赤絨毯」が引いてある。
もちろん「赤絨毯」は汚れてて、汚い。
階段の壁は黒幕で覆われている。
更に、その黒幕の壁には、階段に沿って、上まで、
これでもかと、、、、
「クリスマスツリーの電球」が飾ってある。
電気が入って明滅している。
それが異常に安っぽい。いわゆる学芸会の飾りみたいだ。
ちなみに、時期は全くクリスマスとは関係ない。春だ。
そう、その秘密扉の秘密の階段は、無理やりその辺にあるもので派手に飾り立てた秘密の店への入り口だった。
そこはそれ、中国だ。
あやしい秘密クラブの入り口の飾りは、クリスマス用の電球で精一杯だった。
だから、やっぱり怪しいというより、ちゃちい。

そのちゃちい秘密クラブの階段を、ポン引き兄ちゃんに促されて、
俺達漫才コンビが上がっていった。
ちなみに、階段を上がる漫才コンビの背中側は、普通の食堂だ。
たぶん、まだ客が普通に飯の汁を音を立ててすすっていたはずだ。

漫才コンビ2名は、そのいい加減に飾り立てられた階段を恐る恐る上がって行く。
上がりきった階段の先にはカウンターが設置されていた。
カウンターの反対側は暗い照明だが、ボックス席になっている。
4区画ぐらいあるボックス席が衝立で仕切られている。
漫才コンビが、階段を上がりきり、そのカウンターの前で止まると、白いシャツに蝶ネクタイをした別の中国兄ちゃんが現れた。
その兄ちゃん。俺とハゲダッツの顔を見るなり、満面の笑みで迎える。
「いらっしゃいませ」と。もちろん北京語だ。
ハゲダッツは、警戒心丸出しでこう言い放つ。
「なんや、大丈夫なんかいな、この店は。」
その兄ちゃんは、日本語のハゲダッツの発言なぞわからない。
そのまま俺達を促してボックス席に座るように勧める。
そこまでは素直だ。
蝶ネクタイ兄ちゃんの愛想がいいので、ハゲダッツもいい気がしたのか、上機嫌で席に座る。
俺とハゲダッツはいい加減なテーブルを挟んで向かい合わせに座った。
照明は暗い感じで、ハゲダッツの顔がやっと見えるくらいだ。
即座に兄ちゃんが注文を取りに来た。
ウィスキーのボトルを入れるかだとか、ブランディーにするかだとか聞いてきた。
ハゲダッツはスケベオヤジのくせに酒がほとんど飲めない。
酒が飲めないくせに、ネエチャン付カラオケ屋やクラブに行くのは大好きだ。
ほんとに、スケベだけが目的のオヤジだ。他に趣味がないのかと思う。
趣味はスケベとハゲ対策ぐらいみたいだ。
(ちなみにハゲ対策とはコメヌカ洗髪とか偽物101とか、偽物ロゲインとかの添付だ)
なので、ウィスキーとかは頼む必要はない。
俺は警戒しているので、ウィスキーとか頼んで高額なボッタクリ料金を請求されるのではないかと懸念した。
で、おっさんに聞いた。
「○本さん、とりあえずビールでいいっすか」と。
ハゲも激しく同意する。
「せやな、とりあえずそうしとこか、どんなネーちゃん来るもかわからんしな。」と。
俺は思った。
おいおい、この怪しい状況で、まだネーちゃんに期待してんのか、このオヤジは。
だって、下の食堂で食ってたネエチャン達は、すげぇーカッコだったぞ、すげー。
そんなとこの2階で営業してる怪しい店でネエチャンに期待するか?普通、と。
そう思いながら、兄ちゃんにビールを注文する。
兄ちゃんは注文を取り、奥に下がり、ビール2本持ってくる。
で、出てきたビールは、予想通り、冷えてない。常温だ。
グラスの半分くらいが泡になっている。
一緒に出てきた付き出しは、ピーナッツだ。
ピーナッツはピーナッツだが、、、、いつごろのピーナッツか不明だ。
見るからに干からびてる。
俺は一粒口に含んでみて、吐き出した。
まずいというより、、、、苦い。
泡だらけのビールを恐る恐る口に運びながら、ハゲダッツが発言する。
「まー、中国やし、このビールもしゃあないやろ、こんなもんちゃうか中国いうたら。
まだまだやなぁ。まー、それほど危なそうな店でもないし、中国のクラブちゅうたらこんなもんかもしれへんで、えー○○ちゃん(俺のこと)。」
どこがそれほど危なそうな店でもないしや!メチャクチャ怪しい店やんか。
連れてきた俺自体がメチャクチャ怪しいって思ってんのに、このオヤジは危機意識がないんか?
オッサン。あんた、ネエチャンがからむと、なんでもよくなるやろ。アホになるやろ。
思考回路停止するやろ。まったく。
と、思っていた俺にハゲダッツのその通りの発言が続く。
「で、○○ちゃん、ネエチャンはどないなってんねや。ワシ待ちくたびれてん。
いつまで待ったらネエチャンくんねん。」
やっぱり、その通りだ、その通り。
ハゲはすでに危険感知能力も無いアホになっている。
とかなんとか漫才コンビの2人だけの漫才がしばらく続いていたところへ、蝶ネクタイの兄ちゃんと続いて、おネエチャン達が現れた。
で、その兄ちゃんに促されて、それぞれ俺達の横に2人のおネエチャンが座った。
で、挨拶するそのオネエチャン達をよくよく見ると、そのオネエチャン達は、なぜか、、、、
「テニスルック」だった。
白いテニスシャツにピンクとか黄色のスコートを着ている。
で、足は、ゾウリだ。ゴムゾウリだ。
髪型は、変なパーマだ。ニワトリみたいなトサカになってる。
その頃上海で流行ってたネエチャンの髪型だ。
俺はまず思った。「このネエチャン達、このカッコで寒くないんか?」と。
で、その2人の顔をよくよく見た。で、思った。
「田舎の左トンペイと左サチコじゃねーか。」と。
「で、なんでテニスルックなんだ?」と。
「田舎から出てきたばっかりの左トンペイと左サチコに無理やりテニスルック着せて、無理やり変なパーマ当てただろ、いくらなんでもそれじゃ人権侵害だって。
だから、このネエチャン達は座ったままどうしていいかわかんねーじゃねーか。」と。
そう思っている俺より先に、ハゲダッツはすごい速度反応する。
「なんでテニスルックやねん! どこがいいオンナじゃ、どこが。ワシをなめとんのか!
こんなもんどないせーちゅうんじゃ。一緒に芋でも掘れっちゅうんか。○○(俺の名)!」
俺:「そんなこと言ったて、俺がテニスルックにしろって言ったわけじゃないですよ。
俺に怒ったてしょうがないでしょ。さすがにこれほどとは思ってなかったんで。」
続けて俺:「ここはダメですね。俺はもう出ます。なんなら○本さんだけ残ってもいいですよ。」
ハゲダッツ「ちょ、ちょー、待ったてや、なんでワシだけ残らなあかんねん。
なんで、ワシひとりだけ、こんな変なテニスルックのネエチャンと酒のまなあかんねん。
ワシも一緒に出るがな。」
という漫才コンビの会話を、2人の「左」テニス・ネエチャンチームはポカーンとした様子で聞いている。
テニスチームは、なんにもせずにただ座っているだけだった。
怒った漫才コンビは、その場で兄ちゃんを呼ぶようにネエチャン達に指示した。
もう勘定しろ、と。
驚いたネエチャン達は、「まだいい」だの、「来たばかり」だの言い始めたが、それを無視して兄ちゃんを呼ばせ、勘定をしろと指示した。
勘定となった状況を察したネエチャン達は、無言のまま退席する。挨拶も無い。
そんなもんだ。こんな店の「左」テニスチーム・ネエチャンは。
で、俺とハゲダッツはカウンターまで勘定を確認しに行く。
カウンターで表情から笑顔が消えた蝶ネクタイの兄ちゃんが出した請求書は、、、、
日本円にすると「10万円」くらいの金額だった。
そのころのレートで、だ。
常温ビール2杯と干からびたピーナッツと田舎のテニスルック娘で、10万だ。
その金額を見た俺は、切れた。
「ふざけんな、なんで金額になる。1人100元のはずだ。払うかそんなもん。」と。
ハゲが俺に聞く、「なんじゃ、いくらなんや、えっ10万。そんな金額払うかボケ。
約束とちゃうやんか」と。
俺はいちいち通訳してられない。
兄ちゃんにモンクをつける。
兄ちゃんは凄んで、払えと脅してくる。手には何か武器を握っている。
場の雰囲気が危なくなるが、そこはそれ、数々の修羅場をくぐってきた漫才コンビだ。
俺はその店の隣が民家で声がすぐ聞こえることを見越した。
で、わざと隣に聞こえるような地声の大声で叫び続けた。
「ここは外人騙して、ネエチャンアッセンして、ボッタ食ってとんでもない金額請求する違法な店か?だれがネエチャン座るだけビール2杯だけに何千元も払うか。
ここは外人用に売春をアッセンする違法な店か?」みたいな内容だ。
日本語と北京語はごっちゃだ。
で、ハゲダッツ。
期待したネエチャンに落胆したのか、怒りをどこにぶつけたらいいのか、更に日本語で文句言っても通じなくて不満なのか、そのすべての怒りをカウンターにぶつけた。
俺の大声の文句に合わせて、カウンターを思いっきり蹴る。
いい拍子だ。
俺:「ここはそういう店かぁ!」というと、ハゲ:バキっ!
俺:「だれがそんな金額払うかぁ!」というと、ハゲ:バキっ!バキっ!バキっ!
ナイスコンビネーションだ。
棍棒か何かを握ってすごんだ兄ちゃんと睨み合いながら言い合いすること5分。
ついに兄ちゃんは折れて、日本円で1万円程度の金額に下げて来た。
その金額まで抵抗するとやばいと感じた俺は、即座に了解した。
「いいだろう」と。
で、俺は更に要求した。「領収書を切れ」と。
鉄則だ、いくら危険でも、なんでも、中堅商社マンは領収書が命だ。
なんとか解放されて入り口の階段から降りた俺は、ハゲダッツにこう言った。
「○本さん、今日は散々なので、ホテル帰って寝ましょうか。」と。
で、ハゲ。
「なんでやねん、こないな店だけやったらおもろないやん。他どっかエーとこないんかいな、○○ちゃん(俺のこと)。せや、デスコいこかデスコ。
デスコやったらエーオンナいるとちゃうか。
○○社(ハゲの取引先)の専務が上海のデスコはかわいい娘がわんさかいる言いよったで。今思い出したわ。ほなデスコいこか。」
俺は思った。
なにがデスコじゃいい年こいてこのスダレハゲがぁ!
ここまで危険な目にあって更に行くのか更に。
それもいい年こいてデスコかデスコ!行ってどうするんだ、このハゲ。
かわいいネエチャンわんさか居て、それをいい年こいてのナンパすんのか?
ナンパの通訳は誰がするんじゃだれが。
どうせナンパも通訳も俺にやらせる気やろうが!!!!
と。
が、さっきの騒動で興奮が止まらない俺は、このままでは寝れそうも無い。
ということで、半ば強引なスダレハゲ・ダッツに押し切られて、タクシーを捕まえて、ホテルのディスコへと向かった。
漫才コンビを乗せたタクシーは上海の夜霧を切って、ホテルのディスコへ突き進んだ。


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コメント(26件)

内 容 ニックネーム/日時
またまたダッツオヤジ登場ですね。前回の記事を読んでから、禿げたおじさまを見ると「ハーゲンダッツ」と勝手に呼ばせてもらっています。苦笑
(友達にも教えてあげました。)
漫才コンビが今後どんなことになるのか、アップ楽しみにしてます!!
新米OL
2006/12/04 23:34
新米OLさん、コメントありがとうございます。
まだまだ序章で、またまた長い話ですが、気長に完成を待ってください。
そうですか、ハゲたおじさまを自然にそう呼んでるんですか。
う〜ん、私も他人のこと言えないんで、ちょっと複雑な気分っす。
年取ると薄くなるもんで。。。
ちなみに、このブログではハゲのおじさまを攻撃してるのではなく、ハゲて厚かましいスケベオヤジを攻撃してます。
誤解しないでくださいね。
そのハゲダッツと頭髪秋風中堅商社マン(この時点ではまだフサフサでしたが)の漫才コンビのコッテコテギャグを期待しておいてください。
アホですので、我々コンビは。。。。
中堅商社マン
2006/12/05 17:22
いつも楽しくブログ読ませて頂いてます!僕も元々は留学生でアメリカに5年間いました。今は日本に帰ってきて通信業者で働いています。周りの人には、「えっ!?留学して通信業者!?」と言われるし、自分でもなんだか、業種にやりがいを感じない日々です@x@商社に憧れがあったので、中堅商社マンさんのような戦場に立てればもっと色んなことができるかもしれない!と思ってるんです。中堅商社マンさんは何がきっかけで今の仕事につかれたんですか?総合商社といえど、メインのビジネスは対日本企業だと思いますが、海外ビジネスの規模の割合はどんなものなんですか?もともと海外営業希望だったんですか?今の仕事で一番のやりがいってなんですか??質問攻めですみません!!今、自分のキャリアチェンジで大学院留学を考えてます!今、商社では金融部門に注力している!と話を聞いていて、今まで興味があったファイナンスを勉強しに行こうと思っています。中堅商社マンさんが考えるに、今後の商社で“英語喋れて金融分かるマン”はどう活躍できると思いますか?辛口トークでも大丈夫なので、お知恵をシェアしていただけたら!と思っています!

悩める通信事業者営業マン25歳
2007/01/07 16:25
通信事業者営業マンさん。怒涛の質問攻撃ですね。よほど悩んでるようですね。商社は商社でも中堅の総合商社なんてのは、世界中で地べたをはいずり回る仕事なので、カッコよくないです。やりがいが無いので、アホなブログ書くくらいしかありません。
大手商社のような「グローバルなビジネスの展開!」みたいなカッコいいことはなく、日系を含めた世界中のスケベな中小企業のオッサン相手に、しみったれた金額で腹の探り合いや騙し合いをする毎日です。
英語でも中国語でもスペイン語でも、話せても、話している内容自体が、「アホな内容」です。その内容に自分でも泣けてきます。
海外のどこかで、流暢(?)な英語で、「お前の足が臭いから商売しない」とか言ってる自分に泣けてきます。
中国のどこかで。流暢(?)だった北京語で、「鼻毛が多量に出ててもいいから、オーダー入れてくれ」とか言ってる自分に涙が出てきます。
すいません、ギャグでかましてしまって。
中堅商社マン
2007/01/07 21:51
輸出型の商売であれば、海外向けの販売規模は100%ですし、客先はほとんど外国人です。(注意しないと騙されます)
輸入型の商売であれば、顧客は日本人ですが、買い先は海外のメーカーもしくは海外の日系メーカーです。(海外メーカーは注意しないと不良品買わされて騙されます)
そういう「ツナギ」をするのが本来の商社の仕事ですが、中堅商社の営業や企画営業となると本当に「個人商店」なので、会社から資金を借りて外や国内の顧客やメーカーをつなげて自分で商売を作ったり・広げたりする仕事ですね。
これは、やりがいもありますが、聞くよりやるのは非常に大変です。
中堅商社マン
2007/01/07 21:54
新規開発なんかだと、客も買先もまったくのゼロからですので、
商売になるまで世界中の地べたを這いずりまわって、
外国人にはバカにされ、日本人には笑われ、白人には差別され、
中国人にはへりくだり、インド人とはカレーパーティー、
タイ人には無理やり辛い物食わされ、イタリア人とは一緒に肉体労働、、、
と、本来したくも無いことを散々我慢して、やっとみみっちい商売の芽ができるようなものですね。
それでやっと作った商売なんかを、会社の一声で他の担当者に振られ、
再度新規の開発をやらされて、
再度、外国人にはバカにされ、、、(繰り返し)となります。
こんなカッコ悪い仕事ができますか?
英語話せても、中国語話せても、スペイン語(ちょっと)話せても、
物を作らない商社は、その流暢な外国語でお客のタイコ持ちをするしかありません。
カッコ悪いですよ。ほんとに。
中堅商社マン
2007/01/07 21:56
もちろん契約の交渉や、トラブルの交渉、合弁や新会社設立の交渉など、端からみたら「カッコよさげ」なハードな交渉もします。
しますが、それは仕事のほんの一部だし、そういった仕事は交渉力のある人間にしか任されません。
そういう難しい仕事は、カッコ悪い経験を散々しないと、できるようになりません。
そこではキャリアも学歴も流暢な英語も全く武器になりません。
(もちろん知識も流暢な英語も武器の足しにはなりますが。。。)
機転と経験と頭の回転速度と相互利益を敏感に察する嗅覚と最後は気合が必要です。
こんな神経擦り減らす仕事ですが、良いと思いますか?面白いですが。。。
海外展開かつグローバルな花形のビジネスを目指されるようであれば、
中堅商社ではなく、大手の商社(も同じようなもんですが。。)か、
海外展開されている大手輸出型メーカー、もしくは逆に米国発の多国籍企業(ただし日本で就職してはダメです、日本市場だけになります)の方が、
華やかな仕事ができるのではないかと思います。
中堅商社マン
2007/01/07 21:56
もう古い話になりますが、私は大学時代に上海に名前だけの語学留学をし、その時の就職時期に、へたくそな中国語を使えて、海外(特にアジア)に関係する職に就こうと希望し、最初は国際輸送業を考えてましたが、世界中の情報が集まり、国際規模で商売を作るのは商社だと聞き、商社を志望しました。(今は脂肪で死亡しそうですが)
で、結局、世界中をドサ周りする仕事に就いた次第ですね。
東南アジアを散々回って、釣具部品の営業ドサ周りからはじめ、中国の僻地までボロ車で赴き、不衛生と白酒と下痢便と戦い、やっと開放されて先進国のアメリカに駐在したと思ったら、メキシコの山の中で靴作りに長期滞在させられアメリカに帰れず、アメリカ中を商売の種探しにさまよい、南米各国を商売探しにドサ回りし、やっと日本に帰ったらドイツに散々出張させられ、で、マレーシアくんだりまで流されて。。。。。
そんな経緯です。
中堅j商社マン
2007/01/07 22:14
悩める通信事業者営業マンさん、あまり役に立つ回答でなくてすいません。
金融のわかる商社マンについてですが、ほとんどの商社マンはある程度金融がわかります。
それはOJT上、自然に身につくもので、わからない商社マンは使えません。
ただし、デリバティブ等の高度な金融操作方法は商社マンすべてがわかるわけではありませんでの、そういった高度な金融知識を持った商社マンは強いですね。
ただし、そういった高度な金融知識を勉強されて得るのであれば、商社なんか目指すより銀行や証券(日本の銀行・証券だけでなく)をめざされた方が大きな活躍の場が与えられるような気がしますが。
商社だと専門だけのスペシャリストは上手く使い捨てにされる危険性があります。

中堅商社マン
2007/01/07 22:21
「悩める。。。」さん。
折角アメリカに留学してそれを活かせない職に就かれているのはご不満になることはよく分かります。
希望職のチャンスが無かったのでしょうか?
商社は国際的に見えて、非常に日本的な社風の古い体質の会社が多いです。
だから日本の大学のそれも体育会系が喜ばれます。
差別のようですが、事実だと思うので書きますが、そういった学歴ルートを経由し、しかも体育会系が優遇されます。
その系譜から優秀な人材が経営層へ上がって行く場合が多いです。
スペシャリストかつゼネラリストにならないと、その系統と互角に戦えないことは、一度考えて見てください。
中堅商社マン
2007/01/07 22:38
留学してその語学力を活かしたくて、活かせず不満を抱いているだけの人間は留学経験者の中では無数に存在します。
語学だけで海外に関連する就職につける機会は、みなさんが思っているほど少ないですよね。
他に何を持っているか、他に何ができるか、他にどんな経験と人物力があるか、白を黒にできる力があるか、そういったものがないとグローバルな商売世界は受け入れてくれないみたいですよ。
すぐにハジキ飛ばされた留学経験者を散々見てきましたので。。。
長々とくだらない回答で、役に立つ回答が無くてすいません。

ところで、このブログって面白いですか?(また聞いてますが。。。)
中堅商社マン
2007/01/07 22:39
中堅商社マンさん、早速のレスありがとうございます!
自分の会社でも「語学力」に関しては、中堅商社マンさんが言ったとおりです。会社の偉い人達はよく言います。「英語などは要らない、必要であれば通訳を雇えば良い。必要なのは自分の会社をよく知っていて仕事ができる人間であること。。。」。最近、僕もそれを理解してきました。
まさに、返答で書いて頂いた“いかに白を黒にさせられる能力があるか?”そこなんですよね。外国語が堪能な人は無数にいるし、語学力が生かせなくて不満を抱いている人も沢山いる。そこで、どう自分を差別化していくかなんですよね。
悩める通信事業者営業マン25歳
2007/01/08 13:26
商社に関しては、本や他の話でも多少耳にはしましたが、「体育会系が好まれること」「華やかなのは一部のこと」「典型的な日本の社風であること」とうのはやはり本当なんですね。。。
改めてその戦場に実際にいる商社マンさんから話が聞けて良かったと思います!
悩める通信事業者営業マン25歳
2007/01/08 13:38
昨日は、横浜に夜ドライブに行ってきて考えごとをしてきました。
やはり通信事業はあくまで国内ビジネスが99%であって、海外ビジネスは技術の情報交換等のほんのわずかな技術屋にしかありません。
正直に言うと、アメリカで就職活動をしていたときは、とりあえず日本の企業で経験を積んだ後に、国際的な会社に行こう!と単純極まる考えでした。日本人として日本企業で目立てなければどこでも通用しない!って。なので、この会社に入ったもの内定が一日で決まり比較的ネームバリューと規模があったからでした。。。。今考えると恐ろしいほど単純且つ軽率な考えです。
悩める通信事業者営業マン25歳
2007/01/08 13:51
入社した瞬間から今までの間、海外でビジネスをしたい!ということを考えなかった時間はないと思います。「あまい!!」って言われるかもしれません。だけど、そんな仕事もあることは事実ですよね!下積みでもなんでも、最終的にはそんな舞台への選択肢があるとないとでは自分の気持ちも違ってくるんじゃないのかな?って思います。頭の良い人は無数にいますよね。。片目つぶって東大合格できるひともいれば、英語なんで喋ったことないのに、TOEFL満点もざらにいますね。。。だけど、もしかしたら自分もある分野ではそう思われる人になれるかもしれない!って思うんです。
悩める通信事業者営業マン25歳
2007/01/08 14:02
そんなこんなで、商社マンさんのブログは毎回楽しみにみさせて頂いてます!実際は、厳しいく大変だったとも伝わりますが、「いいなぁ」って気持ちが大きいですね。ブログじゃなくて実際会って話しが聞きたいなぁとも思ってしまいます。
日本のエロイ親父たちにはがっかりですが・・・・。
悩める通信事業者営業マン25歳
2007/01/08 14:09
「悩める。。。」さん、ほんとに色々悩んでるみたいですね。私は現在は通信事業関係の商売に傾注してますが、通信事業関係でも海外商売ですよ。日本の携帯電話市場関連ではなく、客先がグローバル市場なので、仕事が海外関係になってます。で、通信事業でも会社や商売形態によっては海外関連の仕事もします。何を言いたいかというと、折角そう言った通信事業関係に居るのではあれば、あれこれ悩むより、先にその事業分野の知識を吸収しておく方が、後々特かと思いますが。もしすぐにでも海外関連の仕事がしたいなら、会社規模の大手や中小に関係なく、業界に関係なく、海外営業職を募集している会社をターゲットに転職活動すればいいかと思いますよ。「華やか」で、「大手」で、「グローバル」で、「世界を動かす」ような仕事は、そうそう無いですね。またそういった仕事に就くには、資格と能力と運が居るのかなぁ。私も就きたいくらいです。
中堅商社マン
2007/01/10 12:27
私の経験からでは、海外関連の仕事は、きつくて、しんどくて、仕事だけの生活で、自尊心ガタガタで、インドカレーが苦手になり、中華料理が嫌いになり、わき毛フェチになったりします。で、痔も腫れます。海外のビジネスって、何のビジネスがやりたいのか、まず明確にすることが肝要かと思います。漠然とした希望は、逡巡のみで終始するような気がしますが。

ところで、日本のスケベオヤジは、昼間の仕事は真剣ですよ。
真剣じゃないのもいますが、この稿の主人公のダッツも、昼間は一応真剣に仕事してました。(昼間だけでなく、夜の客先接待もヤツにとっては真剣ですが。。。)
誤解なきようお願いします。
中堅商社マン
2007/01/10 12:29
中国ネター!やっぱり面白いですね。そんな暴力ばーをよく乗り越えられましたね!伊達に経験つんでないですね〜。テニスルックはきっと、その辺の店でシーズンオフで売れ残っていた服を更に交渉して安くしてもらったんでしょうね♪かなりおかしなワニの紋章とかついてませんでしたか?ピーナッツを馬鹿にしては駄目ですよ!以前に中華系飛行機に乗ったときに出てきたものが"delicious food"とかかれた袋に入ったピーナッツでした。ピーナッツは、飛行機上で綺麗なすっちーにぺっって投げ捨てられるdelicious foodなんですから!
中堅商社マンさんのコメントも生々しいですね。何だか最近カッコ良い仕事ってあるのかな?と感じ始めました20代ぎりぎりの海外好きです。エンジニアだって全然カッコ良い仕事じゃないですしね〜。売らなきゃ商売にならないんで。。。これからも面白いブログがんばって書いて下さい!
海外好き
2007/01/12 14:05
海外好きさん、おひさしぶりです。
まだ本題に入ってない今回の稿ですが、ダラダラ書きで申し訳ないです。
まだ途中なので、気長に更新を待っていただけるとうれしいです。
そうですね、そのテニスルックは売れ残りというより、たぶん海外向けにテニスルックを製造している縫製工場から失敬してきたヤツじゃないかと思います。ワニの代わりに足の生えた蛇のマークがついてかもしれないっす。
もしくは黄色と白のパステルの傘マークとか(それじゃゴルフだって)
そのデリシャスフード・ピーナッツいいですね。それ、どんなデリシャスやねん、って突っ込みたくなりますね。最後は、最近は特に生意気で、態度が悪く、自分を女優かなんかと勘違いしてる「民航」の空中小姐(フライトアテンダント女同志)の両方の鼻の穴に突っ込みたくなります。
中堅商社マン
2007/01/12 16:52
自分の「若ハゲのヒダリ」の頃がオーラップし、ついつい生々しいコメントを掲載してしまいました。
TVや雑誌で典型モデル的に表現されるようなカッコいい仕事はあんまりありませんね。どれも裏では汗水たらしたり、腹黒く立ち回ったりが必要になりますし。
タイやベトナムなんかで、ラーメン屋や現地の食堂で、一心不乱かつ一生懸命に皿洗いやラーメン修行している若い兄ちゃんを良く見ますが、その顔と姿は、「すげぇーカッコ良い」と思います。(独立する気合が違うので)
ブログの続きは、あとちょっとお待ちください。
顛末まで書きますので。。。(顛末が生生しいですが。。。)
中堅商社マン
2007/01/12 16:53
懐かしいっすね!兄い。ウェイへえ(威海)で赤貝食って死んでたバカな後輩です。まだ途中までしか読んでませんが、涙が出るぐらい面白かったです。
知り合いのブログ調べてたら偶然見つけてしまい、消息不明の兄いを見つけ、失禁しそうでした。
今、ウェイヘイの近くの煙台に出張中です。
相変わらずどさ回りですが、今は釣具よりもっと大きな機械の商売やってます。先輩のおかげで学習して赤貝はもう食べてません。
また読ませて頂きます。
だらリーマン
2007/01/16 21:36
ぱろま・だらリーマン君。
ついに自分のことが書かれたブログにたどりつきましたか。自分の赤貝地獄編がでてるので驚愕したかと思いますが。。。
今後も貴兄の知人関係のバカ話にでも期待してください。
これまでの記録もメチャクチャ面白いので、全部読んで感想入れること。
中堅商社マン
2007/01/16 23:51
取りあえず赤貝地獄編とダッツの事件を拝読いたしました(煙台行きの飛行機に乗る前に時間があったので空港でこのブログを読んで、一人で笑い声を発して人民から奇異な目で見られました)。
宮沢りえ事件は入社当初に兄いに聞いた覚えがあるのですが、落ちを忘れてしまいました。続きを楽しみにしています。一つ一つの内容が濃すぎて、簡単に読み飛ばせませんので、これからじっくり読ませてもらいます。
釣具の商売の後遺症で、即日レポートをつい書いてしまうため、今朝も早起きして、せっせとレポート書いてます。
だらリーマン
2007/01/17 06:34
私は大連で上司にせがまれて、めんどくさいのでタクシーの運転手に紹介させたカラオケに行きました。非常に場末の感じで一瞬やばいと感じましたが、3人だったこともあり、ま、いいかと入りました。ところが付いたおネーちゃんたちがやたらと飲み物をせがむので、おかしいと思い、メニュー表を持って来させたところ、なんとその飲み物の単位がオンスになってました。白酒用のグラスならともかく、ウイスキーグラスみたいのでガバガバやられてたのであっという間にウン千元の請求です。あとは全く中堅サラリーマンさんと同じ交渉(私がわめき、中国語を知らない上司たちも日本語で怒りを表わす)をしたあげく千元おいて逃げ出しました。中国で夜の店選びは気をぬいちゃだめですな。
北京駐在
2007/03/26 10:25
北京駐在さん、これも爆笑。単位がオンスというところが、あまりに中国的な小手先詐欺で、腹抱えました。わざわざオンス単位のメニュー作るそのあほらしさが人民手法っす。
ぬははは、中国では夜は気を抜かずに、やつらの鼻毛でも抜いてやってください。
北京五輪の為に、鼻毛を抜きましょうキャンペーンをやってるそうですので、最近は。
私の想像の中では、あの天安門広場のスローガンを書く場所には、
今年はこう書いてあります。
「北京五輪の為、抜け鼻毛、これ近代化!!!」
中堅商社マン
2007/03/26 19:47

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