中堅商社マンの海外出張報告(へなちょこ編)

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zoom RSS ラスベガス展示会出張報告1

<<   作成日時 : 2005/05/17 09:11   >>

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これも俺の話、ベガスの話だ。
アメリカに駐在していたころは、俺はラスベガスに何度も行った。
ほとんどが遊びではなく、仕事だった。
そのころ扱っていた靴や雑貨の展示会に出展して新しい商売を見つけることがメインの目的で、一時はほとんど毎月ベガスに出張していた。
高級ランジェリーの展示会まで参加したこともあった。
だから、そのころ俺はやたらベガスに詳しかった。
仕事で出張に行き、展示会に出展すると1週間近くベガスにいることになる。
展示会場は大体SANDSかLVコンベンションセンターが主だ。
靴の展示会とか雑貨の展示会はSANDSで、ファッション関係のMAGICなんかはLVコンベンションで開催される。
ランジェリーショーなんかは、トロピカーナの展示会場だったりしてその場合は会場が狭い。
下着関係は全米から業者が集まっても、業界自体が小さいから出展費用の予算も訪問者も多くないので、狭い会場で充分なのだと思う。
下着関連は、もろ、プレイ下着ばっかりの展示になる。壮観だ。
ただしセクシーモデルは全くいない、一人もいない。
展示物は派手だが、実は超地味な展示会だ。
米国の業者はほとんど同じようなデザインのセクシーランジェリーを展示してあるので、最初は「おおー」とおもうが、そのうち飽きる。
いわゆるナイトドールとかネグリジェのセクシーランジェリーばっかりか、それ以外はボンテージ系になるだけだ。
ヒネリがないので、どれも同じ系統ばかりだ。
たまに業者の家族かなんかのオバちゃんがセクシー下着を着てたりするが、ご想像の通りの典型的アメリカおばちゃん体型なので、萎える。
というか、はっきり言って暴力だ、と思ったりする。
だから、展示会場でモデルの居ない下着ばっかり眺めているとさすがに苦痛になってくる。
「なんで、日本の手芸屋デパートに来るおばちゃんに売る為のセクシー下着なんか、ベガスくんだりまで来て買出ししなきゃなんねーんだよ。どうせ売れねーから返品くらうのが関の山じゃねーか。前回もわざと脇とか破って不良品だとか難癖つけられたじゃねーか。3ヵ月後によぉー。朝の2時からロス出てまでくるところか?」とかなんとか、同行者の後輩に愚痴って展示会場をブラついてたりするのは、生まれながらの中堅商社マンだ。
それは俺だ。

下着の物色にゲップが出かかったころ、その展示会場の奥にまで足を伸ばすと、その一角だけ、なんだか雰囲気が違っている。
下着の吊るし展示がなく、やたらすっきりしている。
そのすっきりした展示カウンターには、いろいろな商品が陳列してある。
数社のブースが同じように並んでいるが、1社だけ「和」調だ。
なんだなんだと思って、近寄ってよくよく見ると展示カウンターの前に、英語と日本語で書いた垂れ幕をかけている。。。。。。
 −「肥後ズ○キ」−
と。
               筆者-注)ちなみに○の中には、「い」が入るのかと思う。

そして、カウンターにはいろいろな種類のコケシが電動で動いたりするやつとかも含めて並べられている。多量に、だ。多量のコケシの展示は圧巻だ。
隣の中国製を売るアメリカ人業者の同じコケシの展示物とは、色も形も、まったく違う。
あきらかに、動きが違う。形が違う。形が近い。非常に近い。
中国製は形が歪だ。
角度も絶妙で、表面もぜんぜん滑らかだ。日本の技術力の勝利だと思った。

出展ブースにはハッピを着た日本人が2人アテンドしていた。
ハッピにも英語でちゃんと商品名が書いてある。
その日本人の担当者は、展示サンプルを見て日本語で後輩とはしゃいでいた俺に日本語で話しかけてくれた上に商品説明までしてくれた。
客に全く日本人が居なかったので、寂しかったのだろう。
一人でベガスに来て、一人で展示会の出展準備をして、一人で展示会中アテンドして、一人でブースをたたんで帰ることの多い俺には、まったく共感できる寂しさだ。
単に、暇だったのかもしれない。
いや、英語でたどたどしく説明するのに、飽きていたのかもしれない。
ただ、俺は猛烈に感動していた。
その担当者の方の説明や、一人二人でアメリカまで来て、この商品「肥後ズ○キ」でアメリカと勝負してやろうと言う意気込みに感動したわけでも、隣の中国品との比較による日本の技術力に感動したわけでもない。
ただ、俺は猛烈に感動していた。
なぜなら、ガキのころからどんな物か想像だけでモンモンと考えていた、エロ本をみて名前だけは知っていたが、実物を見たことのなかった、自分的には幻で伝説の通信販売品に、やっとアメリカで、それもなんだかラスベガスで、めぐり合えたことにだ。
そうだ、「肥後ズ○キ」に、だ。
中堅商社マンも、商社マンになる前の中坊時代はエロ本を読みあさっていた。
それも通販の広告の隅々までだった。だから知っている。名前だけは知っていた。
そして中堅商社マンになった俺は、こんな感動もあるもんなんだな、と思った。

その向う隣のブースでは、おばちゃんがなんかの器具にぶら下がって、上下にブラブラ揺れている。
ブランコのようだが、前後ではなく、主に上下に揺れている。
オバちゃんはゴムひもに両手と両足をかけて、水平になったまま上下に揺れている。
なんだ、何の機械だと思い、そのブースに行って見た。
機械自体はジムのエキササイズマシンと同じくらいの大きさだ。
そこにオバちゃんがぶら下がって、揺れている。
そしてその商品のカタログをもらい見てみると、英語の商品名が書かれていた。
読んだ。
こう書いてあった。
 −「バンジージャンプ セックスマシーン」−

そこまでして、誰がやるんだ!セックスを。
彼女とか嫁さんにわざわざそのゴムひもに足かけさせて水平にして、上下にブラブラさせて、それでセックスして面白いか?
興奮するのか、そんな変な体勢の彼女見て。それも全裸で上下させて。
俺は思った、どこがバンジージャンプなんだ、と。ジャンプしてねーじゃねーか、と。
そしてカタログには、その機械を使った色々な体位が図柄付で説明されていた。
アメリカ人の考えることは分からん、こんなもの日本で売れるわけがねー、と思った。
98年ごろだ。

2002年になって、日本に帰国していた俺は、エロ本を見て驚いた。
そのエロ本の通販広告に、「アメリカで大人気」と銘打って、そのマシンが販売されていた。
それって、本気であのオバちゃん夫婦と交渉したのか?誰かが。日本でも売れるって。。。。。
ランジェリー展示会から4年後、中堅商社マンはマーケティングでも完敗した。

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